kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スピード練習

2015-03-17 | 陸上競技
月曜日、この日も午前中授業。練習開始を14時からとしました。珍しく会議がなかったので練習の初めから見ることができました。久々です。

アップはダイナマックス。その後、脚運びとスティック。スティックをやりながら「重心の移動」の感覚を作るためにちょっとした工夫をしてからスティックを繰り返しました。壁を使っての腰の移動の動きをやってからそのままハードルドリル。この時にいつもよりも「動いているな」と感じました。前日休みだったのもあると思いますが重心の移動がかなり大きい。良く動いています。それをマネージャーに確認すると「そうですか?」と言われて終わり(笑)。いや、かなりいいと思うんですが。その後他の動きをやっても良く進むなという感じがありました。

チューブでの軸づくりを行ってからスピードスキップ。これも良く動きます。並走を4本。バトンパスを4本×2セット。この時の動きを見ていつもと比べてスピード感が高いというのを実感しました。何が上手くいっているのか分かりませんがスピードが出ています。一つだけ「効果的な練習」と思うものを導入したのであれば「これが効いている」と言い切れるのですがあれこれやりすぎてどれが良いのか分かりません(笑)。複合的なことが影響しているのは間違いないのですが、可能なら「効果的な練習」を見つけたいですね(笑)。

これまでと比べ一気にスピードが上がった気がします。男子の数人は大きなレベルアップを感じます。昨年11秒後半でしたが大きく伸びている気がします。これも計っていないので何とも言えない部分ですが(笑)。いつもこのレベルで走ってくれると練習の質も上がると思います。また、女子も同様。昨年のこの時期は2人のエースがいたのでその二人の力で何とかリレーを組めていました。が、今はいません。昨年新チームのベストが50秒1。その時のエースが色々とあって抜けているので新メンバーでのリレーとなります。それでもかなり早い段階で50秒を切るのではないかという感覚があります。それくらいのスピードレベルまで来ています。驚きです。やはり練習というのは正直。きちんと続けていればある程度の結果がが出てきます。

更にはバトン。かなり安定していました。いつも失敗する選手がこの日はミス0。他の選手もある程度の部分でバトンを渡せています。まだまだ精度は高いとは言えませんが良い感じです。そのため「ミスをした時の対応策」を中心に話をしました。実際のレースの時にはミスをしてしまう可能性がある。その時にどうやって対応すれば最小限に抑えられるかを知っておく必要があります。そこが分かっているかどうかで練習の意味が変わってくると思います。昨年は感覚的に鋭い選手がいましたから上手く対応してくれていました。女子はスピードレベルに差があったので何とかしてくれるという部分も。今の女子は走力的にほぼ同じ者が4人。バトンの受け渡しに関してはスピードレベルに差がない方が安定しやすい。逆に少しのミスで届かなくなる危険性があるのです。だからこそ考えておかなければいけない。

短い距離をしっかり走ってから最後に120m。久々にこの距離でのバトンをやりました。60m地点でバトンを渡してそこから最後の60mは競争。バトンを渡した走者の方が速ければ抜かしても構わないという練習です。男子は走力的に差があったので60m手前で差がついてしました。そのため「待って」という声をかけていましたが私は「行け」という指示。ここでスピードを緩めて意味がありません。遅いから置いていかれるのです。そこの部分を考えないといけない。60m地点でバトンを渡すという練習ですからその前段階の設定が上手くできなかったことが問題です。

女子は60mでバトンを渡してそのままの差でフィニッシュ。本当に走力に差がありません。3本目は2年生がかなり走れていました。後ろから出て60m地点で逆転しバトンをもらう。そのまま前を走っていた選手を置き去りにするという走りでした。これくらいの走りを試合でしてくれたらアンカーを任せることができます。感覚的に12秒中盤のスピードでした。が、これまで全く試合で走れていません。ここが問題。本人にも話をしましたが試合で力を発揮できるようにならないと勝負にはなりません。感覚はつかめてきているはずなのでそれを安定して出せるようになってもらいたい。ここができれば個人でもリレーでも面白くなると思います。本当に速かった。

最後に時間があったのでメディ投げをしてボールトスで終わり。ワーワー言いながらやっていました。終わってからも自分達でその練習をやっていました。私はあえて何も言わずに帰りましたが(笑)。雰囲気的にはかなり前向きになっています。「過去最低だ」と言われていた部分から確実に脱却していると思います。この雰囲気で練習ができれば伸びも大きくなります。変わりつつあります。期待したいですね。
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年度末の懇親会

2015-03-17 | 陸上競技
土曜日、午後からは地区の陸上会議。毎年行われています。次年度の予定などを確認する会議です。これは思ったよりも短時間で終了。

以前からこの日は親しい指導者と懇親会を予定していました。懇親会と書くと大きな話に思われるかもしれませんが実際は普通の食事会。競技についての話をひたすらする食事会です。今のところ年に数回行っています。結構真面目に考えている部分があるのでその意見の交換という感じでしょうか。食事をしながらという感じですがどちらかというと話がメイン。ずっと話し続けています。

最初は3人で17時から話を始めました。自分たちの「競技観」を話し合うという感じでしょうか。一応私が一番年上なんですがまーほとんど関係ないですね。年齢差は1つだけですから本当に「同志」という感じです。その中でこれから自分たちに何ができるかを話し合う。これまでやってきたことの経緯などを本音で話ました。こう見えても真面目なので「強化するには」という部分です。自分の学校だけではなく全体として何をするべきかを考える。中心となる人物や学校がどう動くかというのも必要になってくると思います。

実際、今私たちがやっているような「指導」を万人に求めるのは難しいと思っています。本気で指導をしようと思えば「自分が一番」という感覚はないはずですから多くの人に関わりながら学ぶことが必要になります。しかし、「顧問」という立場の難しさがある。私生活や自分の時間を犠牲にして指導に携わるのが「普通」なのかと言えばそれは肯定できるものではありません。我々はそれが「普通」だと考えますが、陸上を専門にやっていなかったり部活動の価値をそこまで見いだせない人であれば「そこまでする必要はない」と感じるでしょう。この感覚の「差」は埋められないと思います。ずっとずっと平行線のままで終わり。議論の余地がないのです。感覚の「差」が大きいのであればどちらも「正しい」のです。その人にとって「正しい」と思うことを他者の価値観で大きく変えるのは不可能だと思うからです。

私からすれば競技の指導をしようと思えばある程度他者から学ぶ必要があると思います。私は自分以外の人から学ぶことは多々あると思っています。だからいろいろ質問をする。それって私にとっては「当たり前」ですがそう感じない人もいる。うちのチームがそれなりに実績を上げるようになりました。が、別に誰かから「どんな練習をしているの?」とか「技術的なことは?」という質問を受けることは一切ありません。「強豪校」ではありませんからそれほど興味を持ってもらえないのかもしれません。それって本当はもったいないことではないかと思うのですが。

宮崎の強豪校に練習に参加させてもらった時に色々と話を聞きました。実際に県内であってもその学校と一緒に練習をさせてくれとか練習の見学をさせて欲しいという指導者はほとんどいない。わざわざ県外からきてくれるというのはそれだけ「情熱」があるのだろうから自分にできることは全て教えたいという感じで言ってもらえました。本当に優れた指導者というのはそういう感覚なのだと思います。私なんてそこまで到底届きませんが、多少なりと県に貢献できる部分があればやろうと思っています。その部分の話をかなりの時間を使って話をしました。

こういう場で「各論」的な話はできないと思います。技術論などを交わしても実際に動きを見ながらではないので意味がないと思っています。強化の方法など「総論」的な話の方が効果あると思っています。まーそんなことを考えながら話をしていたわけではないですが。ある指導者が(これは昼に話した内容ですが)、「強豪校がやっている練習を真似する意味がないことに気付いた」というニュアンスの話をしていました。何を目的としているのか、何が必要なのかを考えずに「真似するだけ」では効果はないのです。これって当たり前のことなのですがなかなかきづかない部分なのかもしれません。「狙い」があればどのような練習でもいいのです。形だけを真似るのではなく「何が重要なのか」を考えて取り組めば効果はあると思います。うちの練習も最初は「真似事」だと思っています。その中から「狙い」と「効果」を考えることで練習の形態ができてくる。そうやって「自分の練習」というのができてくるのかなと。

こういう「本質的な話」をできる人は案外少ない。表面的な話をするだけでは変わらないのです。何時間でも話ができます。気が付いたら日付が変わっていました7時間真面目に陸上の話をしていました(笑)。いや、普通の人から見たら「変わった人たち」なんでしょうね。自分の感覚からすればそれが「普通」なのですがそれは多分違うのでしょう(笑)。ちょっと変わった人たちが自分の周りにいてくれることに感謝したいと思います。すごく楽しい時間でした。書きたいことはたくさんありますが、良くわからなくなるのでこのあたりで。
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