卒業式終了後、3年生は各クラスで色々とあります。その後、部活動での卒部式。
今年も昨年同様、保護者に来てもらって最後の姿を見てもらうことにしました。高校生活の中心は間違いなく「陸上競技」だと思います。その姿を見てもらうことで「区切り」を付けることができます。そういう時間を作ることが大事だと思っています。
最初に在校生から一言。泣きながら話をしていたので何を話しているのかほぼ分かりません。在校生も卒業生に対する想いがあると思います。私自身も大きな想いがあります。
卒業生は2人。それぞれ話をさせました。前日に約束として「保護者への感謝の言葉」を述べるように伝えていました。今年の卒業生は2人とも女子。保護者に「感謝」を伝えるのは結婚式くらいしかありません。高校生活の節目に「感謝」を保護者に伝える。今の自分があるのは間違いなく「保護者」の存在があったからです。普段は恥ずかしくて口にできないと思いますがこういう場面で話をするというのは大きなことだと思っています。
これまでのことを振り返りながら話をしていました。特に印象的だったのが「感謝」という部分でしょうか。二人とも「後輩」に話をしていました。一緒に練習をしてくれてありがとうという話。そして私に「ありがとう」と。日誌には「先生のおかげで」と書いてくれていました。この子たちに感謝されるためにやっているわけではありませんが、改めてこうやって言ってもらえると教師冥利に尽きますね。嬉しいことです。
特にいい場面だなと思ったのは小さなエースが大きなエースに向かって「ありがとう」と言ったことです。1,2年生の間は全く勝負にならなくて悔しくて悔しくてたまらなかった。それでも一緒のチームにライバルがいたからここまで頑張ってこれた。自分がインターハイに出場できたのは大きなエースが一番近くでライバルとして居てくれたからだと。涙を流しながらそれを伝えていました。普段このようなことは絶対に言えないと思います。最後の最後にこうやって「ありがとう」と言える。これは大きなことです。お互いに「負けたくない」と思うライバルが隣にいたからこそここまで来れたのだと思います。
小さなエースも言っていましたが、この子たちが入学してきたときはいったいどうなることかという感じでした。バトン練習をするときに二人でバトンの中にタンポポを詰めて走り始める。もちろんそのタンポポはバトンから飛び出してくるので辺りはタンポポだらけ・・・。それを見て二人で大笑いしている。勝負とか練習とかいう話ではない(笑)。小さなエースに「嫌いなことは?」と聞いたら一番最初に返ってきた言葉が「努力」でした(笑)。競技できない・・・。大きなエースは何度やってもバトンができない。1年生の間に3回ミスをして2回は失格。1回は止まってもらい0.02秒差で中国大会を逃す。本当に「どうなることか?」という所からスタートしています。
周りからは分からない成長があると思います。一番近くで見ているからこそ分かることがある。二人に話をしましたが3年間の大半は怒られてばかりでした。かなりのストレスを感じながらやっていたと思います。それでも競技と向き合ってきた。家に帰れば間違いなく保護者に愚痴を言っていたでしょう(笑)。そをこ乗り越えることができたからこそ今があるのです。
昨年、女子はたった4人でインターハイを目指しました。部員数は全部で6人。男子2人、女子4人。これくらいの規模でインターハイを目指すというのは周りから見れば「何を言っているのか」と思われるでしょう。全国的に見てそれくらいに規模で戦っている学校というのは少ないのではないかと思います。個人競技ですから1人いればインターハイに進むことができます。でもリレーというのは違います。一人ではできないのです。私がリレーを重視しているのはこの部分。一人ではできないことをみんなでやる。そこから学ぶことがある。一人でやるほうが自分のペースでできるので間違いなくやりやすいでしょうが、そうでない部分が大事。周囲に気を配りながら物事に取り組む。だから分かることがある。苦しい場面を乗り越えることで自分自身が成長できるのだと思っています。
結果、たった4人でやっていたリレーで中国大会4位に入りインターハイ。100mも200mも中国大会の決勝の舞台に2人が残り100mは2人でインターハイ。小さなエースは200mでも。更には長崎国体に2人で出場しリレーでバトンをつなぐ。高校生活の競技としては素晴らしい結果を残したと思います。それも彼女たちの努力と我慢があったから。少人数の中でここまでやりきることができたというのは本当に起きいと思います。書き始めるときりがないですね。この子たち2人に対する想いは書ききれません。これ最後かと思うと話を聞いていて私自身も涙が流れました。
私も二人と保護者に「うちの学校を選んでくれてありがとうございます」と伝えました。本当に心から思っています。この子たちが内をエア連でくれなかったらここまでのことはできませんでした。私自身、大きな勉強をさせてもらったと思います。技術的なことメンタル的なこと。今までのやり方だけであればこの子たちは途中で辞めてしまっていたかもしれません。お互いに我慢を覚えたのかなと(笑)。
最後に練習前にやる「声だし」をやって終わりました。最後の最後です。良い風景でした。
二人に関してはこれまでblogに何度も書いてきています。私自身、もう一度見直してみようかなと思います。「想い」はあります。本当に感謝しています。一人は地元への就職。これは今までやってきたことを活かせるような仕事です。もう一人は大学へ進学して競技を続けます。それぞれの道を自分の力で進んでもらいたいですね。この子たちの未来に幸多きことを心から祈ります。
今年も昨年同様、保護者に来てもらって最後の姿を見てもらうことにしました。高校生活の中心は間違いなく「陸上競技」だと思います。その姿を見てもらうことで「区切り」を付けることができます。そういう時間を作ることが大事だと思っています。
最初に在校生から一言。泣きながら話をしていたので何を話しているのかほぼ分かりません。在校生も卒業生に対する想いがあると思います。私自身も大きな想いがあります。
卒業生は2人。それぞれ話をさせました。前日に約束として「保護者への感謝の言葉」を述べるように伝えていました。今年の卒業生は2人とも女子。保護者に「感謝」を伝えるのは結婚式くらいしかありません。高校生活の節目に「感謝」を保護者に伝える。今の自分があるのは間違いなく「保護者」の存在があったからです。普段は恥ずかしくて口にできないと思いますがこういう場面で話をするというのは大きなことだと思っています。
これまでのことを振り返りながら話をしていました。特に印象的だったのが「感謝」という部分でしょうか。二人とも「後輩」に話をしていました。一緒に練習をしてくれてありがとうという話。そして私に「ありがとう」と。日誌には「先生のおかげで」と書いてくれていました。この子たちに感謝されるためにやっているわけではありませんが、改めてこうやって言ってもらえると教師冥利に尽きますね。嬉しいことです。
特にいい場面だなと思ったのは小さなエースが大きなエースに向かって「ありがとう」と言ったことです。1,2年生の間は全く勝負にならなくて悔しくて悔しくてたまらなかった。それでも一緒のチームにライバルがいたからここまで頑張ってこれた。自分がインターハイに出場できたのは大きなエースが一番近くでライバルとして居てくれたからだと。涙を流しながらそれを伝えていました。普段このようなことは絶対に言えないと思います。最後の最後にこうやって「ありがとう」と言える。これは大きなことです。お互いに「負けたくない」と思うライバルが隣にいたからこそここまで来れたのだと思います。
小さなエースも言っていましたが、この子たちが入学してきたときはいったいどうなることかという感じでした。バトン練習をするときに二人でバトンの中にタンポポを詰めて走り始める。もちろんそのタンポポはバトンから飛び出してくるので辺りはタンポポだらけ・・・。それを見て二人で大笑いしている。勝負とか練習とかいう話ではない(笑)。小さなエースに「嫌いなことは?」と聞いたら一番最初に返ってきた言葉が「努力」でした(笑)。競技できない・・・。大きなエースは何度やってもバトンができない。1年生の間に3回ミスをして2回は失格。1回は止まってもらい0.02秒差で中国大会を逃す。本当に「どうなることか?」という所からスタートしています。
周りからは分からない成長があると思います。一番近くで見ているからこそ分かることがある。二人に話をしましたが3年間の大半は怒られてばかりでした。かなりのストレスを感じながらやっていたと思います。それでも競技と向き合ってきた。家に帰れば間違いなく保護者に愚痴を言っていたでしょう(笑)。そをこ乗り越えることができたからこそ今があるのです。
昨年、女子はたった4人でインターハイを目指しました。部員数は全部で6人。男子2人、女子4人。これくらいの規模でインターハイを目指すというのは周りから見れば「何を言っているのか」と思われるでしょう。全国的に見てそれくらいに規模で戦っている学校というのは少ないのではないかと思います。個人競技ですから1人いればインターハイに進むことができます。でもリレーというのは違います。一人ではできないのです。私がリレーを重視しているのはこの部分。一人ではできないことをみんなでやる。そこから学ぶことがある。一人でやるほうが自分のペースでできるので間違いなくやりやすいでしょうが、そうでない部分が大事。周囲に気を配りながら物事に取り組む。だから分かることがある。苦しい場面を乗り越えることで自分自身が成長できるのだと思っています。
結果、たった4人でやっていたリレーで中国大会4位に入りインターハイ。100mも200mも中国大会の決勝の舞台に2人が残り100mは2人でインターハイ。小さなエースは200mでも。更には長崎国体に2人で出場しリレーでバトンをつなぐ。高校生活の競技としては素晴らしい結果を残したと思います。それも彼女たちの努力と我慢があったから。少人数の中でここまでやりきることができたというのは本当に起きいと思います。書き始めるときりがないですね。この子たち2人に対する想いは書ききれません。これ最後かと思うと話を聞いていて私自身も涙が流れました。
私も二人と保護者に「うちの学校を選んでくれてありがとうございます」と伝えました。本当に心から思っています。この子たちが内をエア連でくれなかったらここまでのことはできませんでした。私自身、大きな勉強をさせてもらったと思います。技術的なことメンタル的なこと。今までのやり方だけであればこの子たちは途中で辞めてしまっていたかもしれません。お互いに我慢を覚えたのかなと(笑)。
最後に練習前にやる「声だし」をやって終わりました。最後の最後です。良い風景でした。
二人に関してはこれまでblogに何度も書いてきています。私自身、もう一度見直してみようかなと思います。「想い」はあります。本当に感謝しています。一人は地元への就職。これは今までやってきたことを活かせるような仕事です。もう一人は大学へ進学して競技を続けます。それぞれの道を自分の力で進んでもらいたいですね。この子たちの未来に幸多きことを心から祈ります。