土曜日の午後、ハードル練習会を実施しました。初めて参加する選手も複数名。ありがたいことです。とはいえ、試合の1週間前ですから基礎的なことばかりやる時間は確保できません。この部分は申し訳ないなと思いますが。今回はそれなりの人数になっていたので実践的な練習をすることに。
アップの段階では壁ハードルと連続抜き、そこから簡単なドリルを。タンブリングや狭い距離での一歩ハードルを実施してからショートハードルとヨンパに分かれることに。ショートハードルは一歩ハードルをやることにしました。足長を伸ばして。前も書いたと思いますが、走力がある選手はハードル間を「刻む」という感じになります。しかし、目の前にいる選手たちはスプリント能力がそれほどないので「届かせる」というのが求められます。特に男子は腰の上下移動が大きく着地で止まってしまう部分があります。それを踏まえて「遠くから遠くへ」という流れの中で実施したいなと思っています。
男子はヨンパの高さで。この段階で届かない選手が出てきます。普段からのハードル練習が足りない部分もあると思います。実際にスプリントで勝負できないからハードルへというのもあるかもしれません。中学校の時にはそれほど高くないハードルだったのでインターバルを4歩で走るというのもあったかもしれません。しかし、高校のハイハードルではそれは不可能です。できれば3歩で押し切りたい。そのためのハードル練習。女子も同様ですが「インターバルを走る」ためにどうするかを考えていく必要があると思っています。
ヨンパはある程度足を合わせる。他校の選手が1台目までなかなか合わないといっていました。学校のタータンは2レーンあります。「外側のレーンはどこから出るのか?」と聞くと「内側のレーンのこのシミからです」との返答。愕然としました(笑)。え??そんな話なの??ここは確認をしていなかった私の責任なのかもしれません。しかし、普通「1台目までの距離」が正しくないとは思いません。1年半の間、1台目までの距離が違う中でやっていたのです。全て物語っている気がします。実際に計ってみると数メートル足りませんでした。情けない話です。
調整してから2レーンを使いながらスタンディングで並走しながらやっていきました。自分以外の選手と競り合いながら走るという経験は通常の学校ではできません。日曜日に引き続きになりますが「相手にペースを乱されない」という練習を実施しました。ここも練習ができていない選手はハードルを越えられません。足が合わないというのもありますがまずは高さに対応できていない。やはり定期的にこの手の練習をやっていかなければ流れが作れないのだと思います。
女子の国体選手も参加していたのでこちらは58秒台の男子と競争をしながらやることに。今の高校生のトップと同じタイムですから想定練習としてはちょうどいいかなと。今回、県内の男子は58秒台が4人です。このうち3人が練習会に参加してくれていたのでいい練習になります。今の自分の状況を把握するためにも必要な要素かなと思っています。
女子はうちの2年生女子が頭二つくらい抜けています。力の差はあります。が、それ以外は団栗の背比べ状態。最後まで走り切れた選手が中国新人に進めるという感じです。うちの1年生も何とか形になってきています。スプリントがないというのがネックですが真面目に取り組むので押し切ります。何とかワンツーフィニッシュをしてくれるといいなと。
ショートハードルはkdm高校のhsm先生が来てくれていたので手伝ってもらいました。こちらも競争形式で跳んでいく感じです。男子はユースハードルの高さでやっていますが、跳べない選手も。この状況で試合に出るのはかなりリスキーです。それでもやるなら何とか対応させてあげたいなと。昨年から継続的に練習に参加してくれている選手、かなり上手くなっています。現時点では17秒台が持ちタイムのようですがきちんと走れれば15秒台も視野に入るのではないかなという印象。そうなるとうちの選手は勝てるかどうか。スプリントが違いますから。
県新人の目標は「ハードル全種目制覇」です。男女ともに両ハードルの優勝。更には1年生2人がショートハードルとヨンパで中国新人に進む。簡単なことではないと思いますが十分に可能性があると思っています。今一番危ういのは男子のハードルです。ライバルになる選手がいます。ほとんど記録に差はないですが走力に差があります。ここをハードル練習で克服できるのかどうかは微妙。何とか勝ちたいとは思っていますが。どうなるか。
比較的参加者も多く良い練習になったと思います「次の練習会はいつですか?」と聞いてくれる選手も。ありがたいことです。約1年間継続的にやってきました。その成果が出ているかどうかは分かりませんが、比較的力のあった3年生が抜けてから不安の中、多少なりと形にはなってきているのかなと。とはいえ、現時点でハードルで中国の10番以内に入っている選手は1人だけ。この状況では中国地区を勝ち抜くことはできないと思います。シーズン中も冬季もしっかりと練習が積めたらいいなとは思っています。
まずまず。継続は力なり。しっかりやりたいですね。