kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ハードル練習会に意味があるかどうか

2022-09-19 | 陸上競技
県新人のことを。

とにかく驚くくらい県全体のレベルが下がっています。今の3年生が強かったというのもあるとは思うのですが、この状況では本当に勝負することができない。何かをやらないといけないという考えがある人がどれだけいるのか。「自分の学校さえよければ」という考え方ではこれから先はないと思います。競争が生まれないという中では上を目指しての取り組みはできないからです。

昨年の10月くらいから隔週でハードル練習会を実施してきました。コロナの影響もあり2月3月はできませんでした。もう少し定期的にやり続けられたらいいなと思っていますが。そこまでのモチベーションとエネルギーを自分自身の中で保ち続けられるのかというのもあります。幸い数人の指導者には「ハードル練習会はいつやるのか」と言っていただける。専門的な部分ができるというのは多くの人にメリットがあるのだと思います。

今回はヨンパしか実施できませんでした。県新人の決勝に残った男子8人のうち5人がハードル練習会に参加してくれています。4位までのうち3人が参加者。女子は8人中4人が参加者、レベルは高くありませんが2位に入った選手は週なんでやった練習会にも来てくれています。こういう部分は「継続的な指導」として意味があるのではないかと思っています。

レベルが低いから仕方ない。その部分だけを見ていたらこれから先も競技力は上がらないと思います。少しでも上のラウンドに進むためにどのように取り組むか。1分13秒だった選手が71秒台を出す。これも大きなことだと思います。実際、決勝に残っていた選手の中で大半は「ヨンパのレース」になっていません。走って減速して跳ぶ。また走って減速するを繰り返す。競技レベルが上がらないという理由の一つに「専門性」の部分も大きく影響していると思います。

「専門性」の部分はこういった練習会で継続的にやっていけばいい。身体づくりと走練習は各学校でしっかりやってくれればいい。練習会に参加する選手の中には「技術的なことだけを好む」選手も当然ながらいます。前の記事にも書きましたが「ハードリング」だけでは絶対に勝負できません。ハードルを10回跳ぶかもしれませんがそれ以上に走る部分のほうが大きいのです。走力がなければ戦えない。基礎筋力がなければハードリングが保てない。身体が大きくぶれてしまう。「専門練習だけやりたい」というのではやはり戦えないのではないか。技術的なものを支える部分が足りなければやはり強くはならない気がします。

これからもハードル練習会をやって欲しいと言ってくださる方もいます。ここに関しては私自身の「モチベーション」の問題もあります。この冬は中学生と高校生を一緒にして「練習会」をしていけたらとは思っています。が、そこに対して本当に私が責任をもって指導を続けていけるのかという不安があります。なかなか分かってもらえない部分です。自分自身の気持ちがそこまで前向きになれるのか。

昨年は女子のハードル陣がかなり強いというのがありました。何とかして一人でも多くインターハイに進ませてあげたい。色々な葛藤がある中で「小さなこだわり」を捨てました。それがどのようにつながっていくのかは分かりません。結果的に女子のヨンパで2人が準決勝へ。1人が4位入賞を果たしてくれました。ここにハードル練習会が貢献できたかどうかは分かりません。やらなくてもこれくらいの結果は残していたのかもしれない。正直比べることができないので分からない部分です。

これから今までと同じようにやっていけるか。別にお金が欲しいわけではありません。冗談で「有料ですよ」と話しますが。別に何かもらえるからやるというものでもない。現状を打破するためには誰かが何かをやらないといけないと思っています。中高生に必要な「要素」をしっかりとやっていくことができるかどうか。

400mHで1位と4位になったチーム。学校でも自分たちでハードルドリルなどをやってくれているようです。結局、一時的にやるのではなく継続的にやることで変化が生まれるのだと思います。そう考えると「学校」の枠にとらわれずにやるほうが自分の中で楽しいのではないか。「ハードル練習会」を必要としてくれる人が複数名いるのであればそこをメインにしても面白いのではないか。

これから先、どのようにするか。自分の中で考えていきたいと思います。必要とされるかどうか。目指す方向が明確になるかどうか。今の私には正直分かりません。

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県新人のハードル1

2022-09-19 | 陸上競技
県新人。ハードル種目だけでも何とか勝たせたいなと思っていました。バタバタしていましたが練習ではある程度の負荷をかけることができました。Teさんは春先、5台目まで18歩でそこから19歩というレース展開でした。それをある程度やってきて最低3台目までを17歩、条件によっては4台目まで17歩という流れでやっていました。

ここに関してはランキング2位の選手と7秒差でしたから「勝つのは当たり前」という前提でした。県総体で65秒9を出して以来、中国大会では1分6秒4。支部新人では1分9秒かかっていました。どこに原因があるのかを考えなければいけないのですが。条件が悪かったとしてもベストから4秒も落ちるレースになるというのは何かしらの原因があると思います。それでもこの1か月くらいはある程度の目途が立つなというところまで来ていました。

決勝では3台目まで17歩、そこから4回18歩を使って最後に19歩で。レース展開的には上手くまとまったかなという感じがあります。が、記録的には1分7秒5。物足りません。この記録だと中国新人ではギリギリ決勝に残るかどうか。これは「各県3人」という縛りがあるからです。広島と岡山が6人出場する来年度の中国大会では間違いなく戦えません。1分5秒台が最低ラインだと思っています。可能であれば今シーズン中に1分5秒を切る。来年度は1分ン2秒。これくらいの力がないと「IHに行く」ことはできないと思います。感じ的には1分7秒ではないと思いますが。もっと出せそうだとは思いますが。でも現実を受け止めないといけないなと。

女子はもう一人出場していました。こちらも春先に1分13秒で。記録的には今の低レベルの県では十分入賞圏内。春先は中国大会に進んだ6人全員が準決勝まで進むという感じがありましたが、今のレベルは「中国新人に行けます」という感じでしかありません。それでも経験するというのは必要だと。レース的には悪くなかったのですが7台目から動きがパタッと止まりました。別人のような走りに。何とかフィニッシュまでたどり着いたという感じです。1分20秒かかっていました。貧血かもしれません。あまりにも動かない。ここに関してはもっと丁寧に見ておく必要があったのかもしれません。走練習ではその傾向は一切出ていませんでした。検査が必要かもしれません。

男子の400mHは58秒台が4人。これもなかなかのレベルです。決勝はいつもハードル練習会に積極的に参加しているubkjの選手が59秒1で優勝。うちの選手は1分00秒1で3位でした。ハードリングだけでいえば他の選手よりもかなりうまい。大きな差があります。が、走力が圧倒的に足りない。400mを全力で走っても55秒くらいでしか走れないと思います。「技術」ではない部分で圧倒的に負けている。10回のハードリングよりもそれ以外に走る時間のほうが長い。優勝した選手は先日200mを22秒9で走っています。うちの選手は24秒後半かかるかもしれません。100mは12秒台か。そうなるとどれだけ頑張っても勝負はできません。「優勝する」と宣言していましたが、私的には「かなり厳しい」と思っていました。やはりスプリントがあるかどうかは大きいのです。

総じて言えること。「走れない」という部分です。女子のTeさんも感じ的には400mが1分3秒くらいはかかりそうです。この状況でヨンパで1分3秒を切るというのは不可能。県総体の時にきちんとはまれば1分5秒くらいまで行くのかもしれませんが。やはり「走力」が足りない。ここが今の大きな課題です。tokushoでは最低でもフラットが61秒という感じでした。10年以上前でしたが。最低でも1分を切るくらいのスプリントがなければ1分3秒を切るのは不可能かなと。男子でいえば最低でも52秒。勝負しようと思えば50秒切は必須だと思います。現時点では「ハードル」とは別の部分の課題が大きいのではないか。そう思っています

この現実をどう受け止めるか。自分自身も考えなければいけないと思っています。今のままスプリントが上がらなければ上では戦えない。ハードルの部分に関してはかなり上達していると思います。足を合わせる能力や逆足の使い方などは一定以上のレベル。しかし、結局は「かけっこ」です。足が速くならないとハードリングだけでは勝負できないと思っています。

この辺り、もう少し分析をしておきたいと思います。また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県新人

2022-09-19 | 陸上競技

県新人が終わりました。3日目は台風の影響があり、事前のランキングの上位4人が中国新人に進む形に。消化不良のところもあると思います。新人戦ですからこれまでほとんどレース経験がない選手もいます。宇部地区はアンツーカーのグランドで新人戦をやっているので県新人での結果が大きく左右する部分がありました。運営委員としてできる限り走らせてあげたいなという気持ちが強くありましたが、結果的には「3日目は中止」でした。受け入れるしかないですね。

女子は総合優勝しました。人数的にも今いる選手の中学校の時の実績を考えると「当然」という部分もあります。長距離がかなり得点をとってくれるのも大きく影響していると思います。が、記録的には「これでは戦えない」というものが大半でした。これをどのように受け止めるのか。

女子の4継は優勝しました。50秒5での優勝。春先に50秒03で走っていますがそれを大きく下回っています。予選から決勝に向けてバトンの修正はできました。が、それだけではない部分が大きいと思っています。前任校で指導していた時には1年生主体のチームでしたがこの時期には49秒台では走っていました。単純な比較はできませんが、持ちタイム的には今のほうが断然上でした。それなのに50秒5かかる。男子は急造メンバーで失格。仕方ない部分もあるのかもしれません。それでも県内唯一の体育コースのあるチームがこの状況というのでは県のレベルが低下するのは間違いないと思います。

春先から話はしていました。「リレーは県内では勝てるだろう」という部分。これは「強い」から勝つのではなく、「他にいないから勝つ」という話です。実際、今回レースに出場できなかったチームが出場していたら負けていた可能性はあります。「オーダーを出す」ということができたから「勝つ」ことができただけで、トータルの結果を見たときに「負けてもおかしくない」というところでした。他県では47秒台が連発されています。このタイムでは通常中国新人に進めないという県も当然ながらあります。

女子のマイルは負けました。完全に力負けだと思います。アンカー勝負になって最後の150mくらいで3秒の差をつけられました。リレーですからアンカーが悪いという話ではありません。そこまでの貯金というのもあるでしょう。負けないくらいの差をつけていなければ。「レース展開」の話もありましたが、私的にはアンカーは「勝つこと」を考えて走るべきだと思っています。「先に仕掛けて差を広げていたら勝っていたのではないか」という意見もありますが、結局3秒差つくのであればバックストレートで前に出ても相手に余力があるので「マーク」されて最後に抜かされて終わりになります。この手の大会で競り合っている中で「アンカーが爆走する」というのは考えられません。展開の問題ではないと個人的には思っています。

この現状をどうとらえるか。昨年の夏から「このままでは戦えない」と言い続けてきました。が、結局今の状況です。県全体のレベルが著しく低下しているので「勝つ」ことができたとしても中国レベルとは大きく離されています。私自身がチームに貢献できない部分も大きくあるのでしょう。指導力不足。が、どのような手を打てば「戦える集団」になるのかがもうわからない感じがあります。

自分の中にある「熱意」が急激に冷まされている感覚はあります。急速冷凍。実は昨年も同じように「陸上競技から離れようかな」と思う部分がありました。ちょうどこの時期だったと思います。自分がやりたいこととは何か。求めていることは何か。それは必要とされるのか。こういう部分を考えると「距離を置きたい」と感じるようになっています。こういう部分を記すというのはどうなのかと思う部分もあります。が、実際問題「何が何でも」「絶対に勝ちたい」という気持ちになれない自分がいます。

また少し書きたいとは思いますが。「県で勝つ」ことを目標にするなら面白くないなと思います。が、誰も中国新人で予選通過しないかもしれないという現実を目の当たりにすると「何が必要なのか」を考える必要も出てくるかなと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする