あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

すべての言葉は通り過ぎてゆく 第3回

2014-02-02 09:45:13 | Weblog


西暦2013年長月蝶人狂言畸語輯


男子の生きる力の根源は、それぞれの男根の生命力そのものにある、と考えてはいけないだろうか?9/30

「国民皆保険」すら法律に出来ず、観光名所も閉鎖し、「銃規制」も出来ないくせに腹が立つとすぐに外国に戦争を仕掛けるなんて、マメリカもずいぶん民度の低い国だなあ。9/30

クリスチャンでもないのに、なんで十字架のネックレスをするのか。こういう無神経な連中がヤクザの象徴である刺青をおのれの身体に擦りこむのだ。

他国の利害に引きずりまわされて否応なく戦争への道を歩むことになる「集団的自衛権」を推進する「積極的戦争主義者」が、「積極的平和主義」を標榜するとは笑止千万だ。

モザールの最初の変ホ長調の交響曲のような短い詩を書きたいな。彼の最後のハ長調の交響曲とおなじ3つの和音が出てくる詩だ。9/26

鳥も虫も犬も猫も、独りで生まれて独りで黙って死んでいく。自分の落とし前は自分でつける彼らはじつに立派だ。最後まで人様に迷惑をかけっぱなしで未練たっぷりに死んでいくのは人間だけだ。9/26

世界の果てまで行って敵と戦うための集団的自衛権を我がものにしたいのなら、その前に垂れ流している1日300トンの汚染水を、世界の果てまで回収しに行きなさい。13/9/26

震災で市民を援助したと称される山口組、台湾を占領したが善政を施したとも唱えられている旧日本帝国、医療に貢献しながら衆院選で選挙違反を犯した徳洲会等々。どんな組織も善悪二つの側面を内部に秘めているのだろうか。9/23

太平洋戦争の遠因が日中戦争で、その遠因が第1次大戦で、その遠因が日露戦争で、その遠因が日清戦争だったとすると日清、日露のいずれかをやめておけば無駄な血と汗と涙を流すことなく平和を享受できたことになる。9/22

これまで私は概念を詩に置き換えようとあがいていたのだが、あるとき眼前の事物(それが1輪のタンポポであれ1羽の蝶であれ)を1行の文章に置き換えようとしたとき、その連続が詩になりうるという確信をつかんだのだった。9/21

仕合わせな人々の慎ましさは、幸運が彼らの気質に与える穏やかさからくる。ラ・ロシュフコー(二宮フサ訳)
9/21

最上の演奏を知らないひとは、次善の、次善の演奏を知らない人は、普通の、普通の演奏すら知らない人は最低の演奏に熱狂的な快哉を叫ぶ。この「演奏」を政治や経済や文化に置き換えてみることもできるだろう。9/21

坂本龍一がスタインウエイではなくヤマハを弾いているのを知って、ちょっと嬉しく思う程度には私も愛国主義者だ。9/16

空は、疲れない。ル・クレジオ

結局はおのれが招来する獰猛なリヴァイアサンの嚢中に飲み込まれてしまうことが分かりきっているのに、おのれが愛する国家とおのれの幸福はついに同致できないことは明明白白であるにもかかわらず、秘密保護法案などに血道を上げる迷妄。9/18

人間は夢と同じもので織られている。果敢ない一生の仕上げをするのも夢なのだ。シェークスピア「テンペスト」

「マッチ擦るつかの間海に霧深し身を捨つるほどの祖国ありや」と寺山修司はカッコよく歌ったが、もちろんそんな祖国なんて世界中探したってどこにもない。先の大戦から私たちが学んだのは、「どんな国のためにせよ、やすやすと身を捨てるべきではない」という一事であった。9/15

表現を精選することはしない。心が自由に脱線して果てしなく主題を吹き流しながら思考の海の中に入っていくのを追いかけ、リズムだけをもっぱら気にかけてレトリックの息づかいや曲げられた文意であふれる言葉の海のなかを泳いでいくことだ。ケルアック「即興的文章の要点」

君のその愛国主義と排外主義が、君が熱愛する国を滅ぼすことだろう。9/13

詩集に栞が付いていないのは、いっきに最後まで読んでしまうか、それとも気が向いたときにどこかの頁を「えいやっ」と開くのが、詩を読むときの掟というか暗黙のならわしだからということを知っていたかい。9/12

死のれ 死のれ マザー マザー (中上健次「紀伊物語」より)

「そこで思考停止してしまうから、その思想は駄目だ」などと鬼の首でも取ったように言う人がいるが、ではその後その人の思考は何センチ進んだのか?「下手な考え休むに似たり」で、下らない思案に明け暮れしているより昼寝でもしているほうが遥かにましなことも多いのである。 9/11

♪ラララ汚染水は将来も絶対安心なんだって。未来永劫覚えておこう、実態を直視しないこの男の舌先三寸。9/9

オリンピックをやりたい人はどんどんやってください。私はテレビで見てますから。9/8

病気でもないのにブクブク肥った人間は醜い。あれはおのれの欲望に負けて豚のように大喰らいした結果なのだろう。最近そういう手合いが、芸能界だけでなくN響やベルリンフィルにも増殖してきたようで嫌な感じだ。9/8

「超短詩型文学」とは俳句、短歌を中心とする短詩型文学よりも少ない音素(文字数)で構成された文学をさす。俳句が「5+7+5=17」の音素で成り立っているのに対して、超短詩型文学はそれより少ないゼロから16の音素で構成される。13/9/7

「しらべ」を武器とする短詩型文学に対して、超短詩型文学は音素に内在する「ことだま」および無調ないし無調的音律に依拠して、前者におけるいささかの不毛、倦怠、停滞の状況をいさましく切り開こうとするのである。 

仕合わせな人びとの慎ましさは、幸運が彼らの気質に与える穏やかさからくる。ラ・ロシュフコー(二宮フサ訳)

平和は手の中の卵です。力を籠めなくても、熱狂の中で自然に潰れます。小川国夫「ヨレハ記」より9/6

一人で笑うのが、本当に笑うってことだ。小川国夫「ヨレハ記」より

戦争には勝ち負けよりも肝要なことがある。そいつが終わって幸せになれるかどうかってことだ。小川国夫「ヨレハ記」より

私はエジプトでは前大統領派を、シリアにおいては反政府軍を支持しているが、だからと言って国際義勇軍に参加する根性もない。地球は私の意思とは裏腹に回転していることを寂しく認めよう。13/9/3

フルトヴェングラー、トスカニーニの名演奏を実際に耳にした人がクライバー、バーンスタイーン、カラヤン、チェリビダッケを第2流の演奏也とレッテルを貼り、悔しがる彼らが最近のチンピラ指揮者の演奏を酷評している。さて真実はいかに?9/2

10年前にありもしない大量破壊兵器を口実にイラクに攻め込んだアメリカが、いま化学兵器を使用したシリア政府への正義の鉄鎚を躊躇う。「世界の騎兵隊」の落陽は釣瓶落としだ。13/9/1


なにゆえに右肩上がりを夢に見る息の上がった老大国よ 蝶人


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