闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.622
ジョルジオ・モロダーの音楽に合わせてジェニファー・ビールスが踊る、いかにも懐かしき80年代な映画なり。
「ナインハーフ」もそうだったが、このエイドリアン・ラインという監督は、CM演出上がりの監督なので、いかにもオシャレな、そのくせ無内容な映画を得意としている。
音楽もジェニファー・ビールスのダンスも、今は昔の遠い陽炎の揺らめきとなってしまったが、当時はアメリカも世界も、人々も、まだまだ夢も希望も楽天もあったのだ。
ということが30年経ってけざやかに逆照射されるという意味では、貴重な存在価値を持っている。
なにゆえに君は君のすべてを詩歌に投げ入れないのかとても不思議だ 蝶人