あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

今年最後の海水浴かな

2015-08-15 11:23:07 | Weblog


鎌倉ちょっと不思議な物語第350回&バガテル-そんな私のここだけの話op.210


 きのう次男が帰って来たので、久しぶりに家族4人で4回目の由比ヶ浜行きとなりました。

 今日は遠くの水平線もくっきりと見え、波も穏やかだったので、どんどん泳いで境界線の黄色いブイにつかまっていると、胸や肩をツンツンつつくものがある。何事ならんとよく調べてみると青く細長いクチボソのような小さな魚が私の痩せた体にまつわりついているのでした。

 最近はどんな人間からも愛されることが少なくなったこのオイボレを憐れんで、可愛らしい海の小魚が老体を労わってくれるとは驚き桃の木山椒の海の木。私はしばらく白昼夢のようなひとときを過ごしてからこの夏いちばんの海に別れをつげて家族ともども帰宅しました。

 お昼に美味しいカレーラースを食べ終わっってからニュースを見たら、なんとサザンの歌で有名な烏帽子岩あたりで30匹のサメが出現したので、鎌倉のすべての海水浴場は遊泳禁止になったという。

 もしかすると昼前に私が戯れていた小魚はもしかするとサメの稚魚ではなかったろうか、という疑いがあの時青空にムクムク聳えていた入道雲のように胸の内で湧きおこってきたのでした。桑原、桑原。

 わが家ではいつも海水浴は昼寝の後なのですが、今日は次男の都合で珍しく午前中に出かけたので楽しいひとときを過ごすことができたのですが、いつもの午後なら泳ぐことは叶わなかった。

 サメだって安倍内閣の戦争政策に反対する怒りのデモンストレーションのためにし列島各地に海岸につめかけているわけですから、そう簡単に引き揚げるとは思われない。

 もしかすると今日が今年最後の海水浴ということになる公算が大なのです。


 「違憲なり戦争法案撤回せよ」サメザメと泣きながら訴える三十匹のサメ 蝶人


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