西暦2024年長月蝶人映画劇場その3
闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3743~47
1)アルフレッド・ヒッチコック監督の「サイコ」
1960年の傑作スリラー。アンソニー・パーキンスの快演は見事。ジャネット・リー、ヴェラ・マイルズが美しい。
2)リチャード・フランクリン監督の「サイコ2」
前作の1983年の続編。まだ治っていなかったアンソニー・パーキンスと彼に惚れた女(ヴェラ・マイルズの娘)が登場人物をすべて殺してしまう。
3)アンソニー・パーキンス監督の「サイコ3」
1986年の第3作はアンソニー・パーキンス自身の演出で、しつこくサイコの後日談をでっち上げるが、それは冒頭の「めまい」の引用を見ても分かるように、もはやヒッチ病の後遺症というてもよろしいだろう。
4)シドニー・ルメット「十二人の怒れる男」
12対1のヘンリー・フォンダが最後の反対者リー・J・コップを説得して殺人犯に擬せられた少年を全員一致で無罪に導くまでの1957年の見事な密室裁判劇。
5)内田吐夢監督の「自分の穴の中で」
石川達三の原作を、三国連太郎、月丘夢路、北原三枝、宇野重吉、金子信雄などでどろどろの人間関係を1955年に映画化。
今日もまた妻子に伝言ひとつせず全国各地に出張するひと 蝶人