闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3758~62
1)ジャン・ルノワール監督の「牝犬」
悪漢の情婦に惚れたしがないアパレル会社の会計課長が、だました女を殺しながら自白もせずに「逞しく」生きていく1931年のトーキー第2作。
2)ジャン・ルノワール監督の「十字路の夜」
シムノンの「深夜の十字路」が原作の1932年のサスペンス。監督の兄のピエールがメグレ警視役を好演。色っぽいヴィンナ・ヴィニフリートに何故か温情をかけてやる。
3)ジャン・ルノワール監督の「素晴らしき放浪者」
1932年の放浪者ミショル・シモンよりも自由勝手気儘に放浪する映画の傑作。
4)ジャン・ルノワール監督の「トニ」
南仏の男女の骨肉相食む愛憎劇を骨太に描く1934年の作品で、かのヴィスコンテイが助監督ずら。
5)ジャン・ルノワール監督の「ボヴァリー夫人」
フローベールの原作を、ヴァランティーヌ・テシエとピエール・ルノワールのコンビで1934年に映画化。
6)ジャン・ルノワール監督の「ランジュ氏の犯罪」
やりての経営者バタラにいいようにされていた能天気作家のランジュが、とうとう1発ズドンとやっちまう1936年のお噺。
7)ジャン・ルノワール監督の「ピクニック」
1936年の未完の、というより中抜けの名品。ルノワールの印象派の絵画から抜け出したような母娘を狙う2人の青年の恋のさや当て。しかして輝きに満ちたその1日の結末は!?
8)ジャン・ルノワール監督の「人生はわれらのもの」
ルノワール、ベッケル、ブレッソンなどがメガフォンをとった、ファシストや200家族のブルッジョワに対決する1936年のフランス共産党のプロパガンダ映画ずら。
9)ジャン・ルノワール監督の「ラ・マルセイエーズ」
フランス革命初期のマルセイユ義勇兵の活躍を、国歌「ラ・マルセイエーズ」の誕生と共に描いた1938年の歴史大作です。
10)ジャン・ルノワール監督の「大いなる幻影」
ご存じ1949年の名匠の、間然することなき代表作なり。
自堕落な大工が建てし家である近隣知れども家主は知らず 蝶人