ある晴れた日に 第734回
9月なり9月になれば少しでもいいことあるかあればいいけど
何ひとついいことがない俺たちは「打て!打て!走れ!」と大谷にいう
「どぜう」勝ち「虚人」も勝ちたる仏滅は国も滅びる予兆なるかも
自堕落な大工が建てし家である近隣知れども家主は知らず
この夏も多くの人が死にました老いも若きも死に急いでる
「お父さん大好きですお!」と℡呉れるたった一人よ自閉の長男
大谷が51本塁打を記録した「グリコのおまけ」と言われて発奮
ミサイルからポケベルまでも武器にして敵地を叩く極悪モサド
左翼でもはた右翼でも構わない米帝に挑む政治家求む
猫に小判、豚に真珠の日本国憲法日本人にはとついに分かった
犬猫を移民たちが食べてると出鱈目を言うバンス、トランプ
午前午後来客がなく公邸でただ一人過ごす総理大臣
午前午後誰も来ない官邸で深爪を切るキシダフミオ
一夜にして大将軍となりにけり「麻雀放浪記」の「坊や哲」
「教会」とただならぬ仲でありにけり成敗されたる諸悪の根源
世直しを唱える権なき候補者がくわいくわくくわいくわくとうわごとをいう
町内に笛や太鼓が鳴り響くわが路地には来ず神社の神輿
もしかしてキシダの方がマシだった?と思わせるに足る候補者の顔
古楽器をリメイクしていた同窓の松田世紀夫を探しています
ふれあいてふ安易な名前の団体よわれは誰ともふれあいたくねえ
令和ってなんの符号かしらんけどんなもん即刻やめっちまえ
裏銀のシジミが親指にとまりたり葉月に逝きし画家の霊なり
アオイケさんが送ってくれたウナギなりウナギも嬉し気持ちも嬉し
裏金を貰った議員が辞職せず新たなセイジを目指すんだって
今日もまた妻子に伝言ひとつせず全国各地に出張するひと
左右から放たれる銃弾を躱しつつ前へ前へと突き進むなり
希少種のゼフィルスのようには愛されぬ障害者と言われる人間の希少種
12回噛んで食べるのよと言われたが食べながら勘定なんかできるもんか
百年の恋燃え尽きず百日紅 蝶人