あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

高橋源一郎×SEALDs対論「民主主義ってなんだ?」を読んで

2016-07-26 10:10:14 | Weblog


照る日曇る日第880回



ここに登場して思い思いに云いたいことを喋っている3人の若者に私はなぜだか羨望を覚えた。彼等は高橋選手や私らの時代とは違って、自分の言葉で自分の思想を自由に語っている。

彼等にとって政治や運動は構えてする特別のものではなく、バイトや授業やライヴの隣にある普段着の活動で、そこで「民主主義ってなんだ?」と考えながら、個人の言葉で安倍蚤糞の専制に反対したり、スピーチしたり、抗議したり、ラップしたりしている行動そのものが、民主主義の取り戻しになり、新しい政治の立ち上げになり、自分自身の教育になり、自己再生の糧にもなっていく。

こういう若者が1人でもいる限りまだまだこの国の民草も捨てたものではないと思い知らせてくれる賦活剤のような書物である。


   今日もまた江ノ電が遅れとるもう観光客は来んでもええがな 蝶人

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