今年の冬は、大雪にたたられることもなく穏やかに過ぎたせいか、寒さの記憶がほとんど残っていない。
そのせいだろう、今週の寒の戻りが余計に身にしみる。この時期のこんな寒さ滅多にないと思ったが、”寒の戻り”でこのブログのなかを探してみると、一昨年にも同じようなことを書いている記事があった。べつに珍しいことではないようだ。
それにしても、以前のことを検索して思い出せるとは便利な時代になったものだ。
このあいだ、妻が、物置の整理をしていたら私の学生時代の写真が出てきたといって見せてくれた。2年前どころか、もう、30年も前のことになる。
そこに写っている私は屈託のない笑顔をして、仲間たちと馬鹿をやっていた。ずいぶん昔のことだが、写真を見るとその時のことをつい昨日のように思い出す。
このあと、私にはいろんなことがあって今に至ったのだ。
なにがあったのかといわれたら、あれとこれとそれもとなってきりがなくなってしまう。もう思い出せそうにない小さなことも多いだろうが、そんな小さなもののどれかが実は大事だったのかもしれない。
人生はいろんなことがあって、その一つ一つが積み重なってできていく。
この花びらが、人間一人一人であるとすれば、どれも似たり寄ったり。だけど、各人それぞれの思い出があって、今がある。