責任者として私が出なくてはいけない会議があり、念のためいつもより1時間早く出たが、横須賀線が少し遅れてヒヤヒヤした。
厳密にいうと私が必ずいなくてはいけないかというと、そうでもない会議だと自分では思っているのだが、周りはそうは問屋は下ろさないということで、やっぱりそこにいなくてはいけない。
私の代わりになる人はいくらでもいるが、昨日今日ではみつからない。
世の中というのはそういうものだ。
去年、調子に乗って何本か引き受けてしまい、往生していた原稿があったのだが、やっと昨日最後のものを脱稿した。
これから著者校正が続々と来るので、まだ油断はできないが、一応それなりの形ができるとホッとする。
このところの人工知能(AI)の発達には圧倒されるばかりで、原稿を書くのにもAIは欠かせない。
早速中国発のDeepSeekを使って一部の内容の確認にも使ってみた。
便利にAIを使っていると、一瞬自分がバカになったと思うことがある。
何でもかんでも疑問を放り込むと、ちゃんとした返事を返してくれる。
それなら人間がわざわざ書かなくてもいいだろうとも思うが、AIには疑問というものがない。
だから、何らかのテーマを命令しなくてはAIは真っ白なページに文章を書くことはできない。
いくら下手くそな文章でも人間が捻り出す言葉というのは人間にしか書くことはできない。
学術誌の原稿にしても、原料となる用語を放り込んで〇〇についての解説文を書けと言うと、項目をわかりやすく列挙してくれる。
でも、AIにできるのはそこまでで、それぞれの専門用語を有機的に結合させて読者に訴求する文章というのは、人間にしか書けない。
と、こんな疑問を投げかけたら、”AIはあくまでツールであり、人間の創造性を補助する役割を果たすことができますが、最終的に読者に訴求する文章を生み出すのは、やはり人間の感性や洞察力によるものだと考えられます。”
と返事をされた。
わかっているじゃないかと、自分もまだまだ捨てたもんじゃないと、思い直す。
会議にもいましょう