夜、眠るとき「今日、あの時あの人にもっと優しくしていればよかった。」とか、「今日、あんな言い方しなくてもよかったのに。」などと後悔することがある。
相手は、家族だったり、友人だったり、同僚だったり、通りすがりの人だったりする。
病理医は患者さんと接することが少ないが、病気の説明をすることがあり、その時の患者さんであったりもする。
社会で生きている以上、日々人と接していれば、こんなことの連続で、いちいち気にしていたらどうしようもないのかもしれない。
そもそも人のことなど気にすること自体、無意味なことかもしれない。
でも、人間、自分のことしか考えていないようだが、それはことと次第による。人間にとって大切なのは人とのつながりであり、自分の存在を認めてもらうことだろう。だから、他人の目から見た時に、自分がそういったことをしてもらうにはどうしたらよいかを考えなくては、自分の存在を認めてもらうことはない。
自分が人間として存在していく為にするべきことの一つが、人に優しくすること、意地悪をしないことではなかろうか。
それは、家族であっても、友人であっても、同僚であっても、仕事上のお付き合いの相手であってもだ。
眠るとき、優しくしなかったこと、意地悪をしてしまったことで、後悔することが無いよう、日々心がけていきたい。
思いやりの表現方法