こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

最近の直美問題について考えること

2024年12月05日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
しばらくは晴天が続き、このまま冬に移行するらしい。
まあ、12月なのだからすでに冬のはずなのだがそれが遅いというだけだ。
昨日の韓国の戒厳令騒動はもしも韓国が中露北鮮に取り込まれでもしたら大変なことになるという、日本にとって厳しい現実を考えさせられる出来事で、対岸の火事で済ませてはならない。

さて、SNS上ではしばらく前から騒がれていたことだが、美容外科に進む若手医師が増えている。
今日の朝日新聞にも、美容外科が3年で4割増加したという記事があった。
SNS上の話題を大手メディアが追っているという話は別として、美容外科の診療所が100施設/3年の増加だったのが、2023年の調査では612施設/3年と激増しているという。
SNSでは直接美容外科にすすむ医師、略して直美が増えていると騒いでいた。

直美は金になるし、休みも確保されている。
私が持っていた、自己犠牲の上に患者に尽くすという医者のイメージはもう陳腐なものなのだろう。
たくさん勉強して、6年を費やして医者になる。
私立大学にでも進んだら学費だってバカにならない。
そうまでしてとった医師免許、頑張って患者さんのために頑張る、などというより患者さんが美しくなって嬉しくなって、こっちも金を儲けて優雅な暮らしをしてウィンウィンという医療(?)に使ったほうがよほど良いと考えるのが当然と言えば当然かもしれない。

問題といえば、医師養成のための費用の一部に税金が使われているということぐらいで、そんなことをいったら医学部以外にも存在価値を疑いたくなる様な大学に補助金が注ぎ込まれているのはどうなのか、ということになり話は成立しない。

医療費削減でいわゆる”普通”の医療機関の経営は厳しい。
老人医療だって天井知らずだし、倫理的な問題に直面することもしばしばある。
そんな火中に栗を拾うというようなことなどしない方が今の世の中の考え方にあっている。
私自身、女性というものが好きで、その人たちに喜んでもらいたいと思い、30年以上前には美容外科に進みたいと考えていたことがあった。
当時は美容外科に対する偏見もあり、それは候補の一つということで早々に却下したが、あの時選択して、いまだに日々施術に明け暮れていたらいたらどうだったろうか。

あと、同じ記事に小児科・産婦人科は減少し続けているということも書かれていた。
医療にも流行り廃りはあるし、それは良いか悪いかという問題ではない。
結局お金か

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