起き出した時には雲が出ていたが、朝食をとってからクリーンステーションに行く頃にはすっかり雲は取れていた。今日も湿度は低め、昨日のような強風もなく過ごしやすい1日となったようだ。夜は雲が少し出てしまい、残念ながらピンクムーン(?)を拝むことはできなかった。
昨日、私の書いたものが掲載された病理の月刊誌が献本として届いた。その雑誌の別々の連載もの2本を書いたのだが、それがたまたま同じ号の続けての項に載った。
目次には、
特集
・・・・・
連載
〇〇病理の肉眼診断
コロ健
〇〇のコツ
コロ健
・・・・・
コラム
・・・
というような感じであって、この間の病理学会のプログラムもそうだったが、目次に名前が出るとけっこう目立つ。本文中でも、数ページを隔てて著者近影なんていうのが当たり前だが同じ顔で載っている。ダイエット後、痩せた痩せたと言われるので、せっかくならと新しく撮り直したもので、Apple Watchのリモートシャッター機能を利用し病理診断科の部屋で自撮りした。まあまあに撮れているものを選んで、原稿と一緒に送り、昨年まで使ってもらっていたものと差し替えてもらった。二稿、同じ写真を続けるとは芸がないと思ったが後の祭り、”ダイエット前”、”ダイエット後”にしたら面白かったのにと、せっかくの笑いをとるチャンスを逃した。
どういう風の吹き回しで私程度の病理医に依頼が来るのかよくわからない。まあ、やっていることがニッチで細々とやってきたわけだが、それなりに見てくれている人は見てくれているのだろう。今や分子病理学の時代。多くの病理医は癌の診断技術を向上させることのみならず、腫瘍、さらには患者個々人の遺伝情報の理解および治療法まで勉強しなくてはいけなくなったので、私のやっているような稀少症例とか非腫瘍症例とか、そういったものに手が回らなくなっているということもある。お役に立てているうちはまあ頑張ろう。
今回の連載のうち1つは半年(6回)続く。毎月の月末が締め切りでヒイヒイいっているが、これまでになんとか3本書き上げた。でも、今月の4本目は苦戦している。いまは、過去の学会報告とか講演で使用した資料をひっくり返し(検索し)(こういう時、PCは本当に便利だ)、
おお、こんな(表、図)があった!
などと、日々一喜一憂している。
でも、それももう限界に近い。”読者の利益になる”教育的な症例が底をつきつつある。こんな分野でもさらに得手不得手があって、苦手な、というかもっと得意な人がやっていることには手を出したくない。ただでさえ最薄な知識が露呈してしまうことになる。そうすると、ただでさえ狭いストライクゾーンが、もうピンポイントになってしまうわけで、なんだか泣けてくる。
そんな調子だが、これが病理医としての私の師の目に止まったらしく、
”〇〇と〇〇”をみたら、貴君の論文が二つ続けて出ていますね。ご活躍、なによりです。
というメッセージがLINEで届いた。その先生の背中を追ってやってきたので、励みになる。残り3本、頑張ろう。
搾りかすからもう一搾り