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病理学会主催の診断講習会が都内であった。
昨日の大阪日帰り講演&座学で腰と背中が少し痛かったけど、事前にすでに申し込んでいたのでいまさらやめるわけにもいかない。いつもの出勤時間よりは少し遅く起き出した。
曇天かつ寒くてなんだか元気の出ない空模様だが、部屋の中で講義を聞くだけなので、お天気はあまり関係ない。土曜の朝の横須賀線は空いていて、でもそこそこ乗っている人もいた。みなさんそれぞれ何をしにいくのだろう。すべての人間にそれぞれ目的があって生きている。
病気もそう、それぞれの人がいろいろな病を得て、悩み、戦っている。人の数だけ病気がある。
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病理診断というのは、必ず組織像があるので、診断を確定することができる。だからこそ、病理診断が最終診断で、医療の中で重要な意味を持つ。
今日の講習会ではこの疾患の代表的組織像はこうで、この鑑別はどうで、という様なことをその道のスペシャリストが解説してくれた。講師の先生方はみなさん膨大な量の内容を淀みなく解説してくれ、大変素晴らしい講演会だった。
講習会のテーマは私に少なからず関係のある領域のものだ。今度移った病院では、これらのテーマに関わる疾患が少なくない。以前やっていたのだが、忘れてしまっていたこともあったし、新しい知見もたくさんあった。ブラッシュアップには言うことなしだった。
講習が終わって外に出たらもう日も暮れかけていた。都内をぶらつくのもよかったけど、人の多さに驚いてさっさと帰ることに。
何歳になっても勉強はしなくてはいけない。今日の講習会にも多くの病理医が来ていた。医者に限らず、なにかをやっていこうと思う限りは勉強をしなくてはいけない。私の場合、いくつまで勉強を続けることができるだろう。勉強することをやめるときが仕事をやめるときだろうと思う。
参加してよかった