こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

また、誰かの人生に触れる

2013年04月19日 | 読書、映画、音楽、美術
長引くことの多いカンファレンスが、昨晩は珍しく時間内に終わった。
カンファレンス後に仕事の予定を組んでいなかったので、いつもより早く病院を出ることにした。
駅前にある大型書店がまだ開いていたので、後輩がFacebookのなかで薦めていた医学書を探そうと入ってみた。

書店に入ってすぐの棚に、村上春樹の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が数冊残っていた。
「もう、追加の入荷ができたのか!」と驚いたのだが、今のコロ健本など読んでいるヒマなど一切無く、論文を読まないといけないことを思い出し、新刊は見なかったことにして、棚の前を素通りした。
あと10分で閉店なので、さっさと医学書のコーナーにいったものの、目的の本は見当たらなかった。
あきらめて、そのまま帰ろうと思った。だって、「今の私に、本など、読んでいる暇はない」のだから。

だが、ちらっとみると、まだあった。村上春樹。
1、2、3、4、5、6冊。
今日を逃したら、また、しばらく手に入らないだろう。
『1Q84』の時がそうだった。
英文抄録は出せたし、最初の発表は5月11日で、その予演会も1日。時間なら少しある。

というわけで、結局、購入してしまった。


これまでの村上作品に比べると拍子抜けしてしまうほどの薄い本。
無理をすれば、一晩で読めそうな厚さだ。

だが、ゆっくりと一文一文、ゆっくり読むことにした。



本を開けば、そこには誰かの人生があり、それに触れることができる。

難しいことはよくよく承知しているが、いつか、私も自分の人生の物語を、素敵な主人公を生み出して、紡ぎ出せればいいと思っている。

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