こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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研修医を馬鹿にする医者

2016年06月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

先日、とある場所で「研修医がさー!・・・」と研修医を馬鹿にした物言いを連れの女性にしている医者がいた。思わず顔をみたら、30代後半。連れの女性が奥さんか恋人かはわからなかった。

内容までは聞かなかったが、というか聞きたくなかったのでその一言だけが耳に残った。病理にいると臨床研修医と接する機会が少なく、研修医というのがどれほど使えないのかよくわからない。ただ、この「研修医がさー!・・・」という言い方、30代の臨床医がよく使うような気がする。「研修医が」などと言わないで「研修医の誰それ君が」と、名前を呼んであげたらいいのに、そうもいかないのだろうかと思う。

そういう呼び方をしているのを聞くと、“研修医”と十把一絡げにして、研修医という下に見ることのできる存在を作って、小馬鹿にしているようなきがする。30代の若手医師というと、ちょうどいろいろできるようになってきて、自信がついてきたあたりの上級医師。でもまだ、部門のトップにはなっていない、そんな中途半端な立場が、連れの女性によく思われようと、そんな自慢げな言い方をさせてしまうのかと考えた。

学会の準備やCPCなどを通じて研修医と接すると、よくできる研修医もいるし、いまいちなのもいる。常識外れのとんでもない研修医もいる。でもみんな立派な医者であり、それぞれ立派な名前があるのだから、一緒にやるときは名前を覚えてあげたいと思うのだが、研修医というのは思いのほか多く、結局「研修医が・・・」となってしまうのかもしれない。私自身、出来不出来にかかわらず、なるべく名前を覚えなくてはと真剣に思う。

よく勉強してくださいね

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