こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

書いては消しの新型コロナウイルスワクチン考

2021年09月07日 | 自然災害・事故・感染症
 今日の記事、何度も書いては消して、書き直している。なんだか考えがまとまらないままアップすることになった。

 久しぶりの青空、昨日の雨のせいで道路は濡れているがすでに湿度は低くて気持ちがいい。窓を開けっ放しにして眠るわけにはいかなくなって、多少気温の高い日もあろうが、このまま秋へと進むだろう。昨日は30回目の結婚記念日。ずいぶん長い間一緒に過ごすことができてよかったと妻と互いに祝った。イギリスに留学中の娘からお花が届き、食事中には連絡が来て、しばし三人で話をした。
 娘は夏休みを利用して、友人のいるギリシャ、イタリアを旅行してきたが、旅行中新型コロナウイルス感染を気にするような話は聞かなかった。屋外ではマスクフリーだし、レストランと思しき所でもマスクをしている人はあまり見えなかった。各個人それぞれが感染防御対策を行いながら生きているのだろう。政府もマスク強制を緩め、もう個人の行動に任せるのだろう。

 どこの国も接種する人は6割程度で頭打ちになるそうだが、残るは行動制限しか感染拡大防止の手段がないのになんで接種しないのか理解に苦しむ。そういう人は自分以外の人がコロナフリーとなるまで待つつもりなのだろうか。若い人でもうちたくても打てない人がいるというのに困ったものだ。

 新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長がワクチンパスポート的なものを提案したのに対して批判が集まっている。攻撃している人の書き込みはいずれも批判ばかりで、建設的な意見とか対案など何もない。ただ、イライラをぶつけているだけ。もっと優秀な人に代われなんて言っている人もいるが、政治家じゃあるまいし、いったいどこにそんな人いるというのか?神頼みでもしたらどうだ?と言いたくなる。

 私の勤務先は病院一丸でコロナに立ち向かっている。もはや病理も無縁ではなくて、術中迅速診断の申し込みがあったが私がワクチン当番だからと日をずらしてもらうなんてこともある。臨床医にPHSで連絡を取ろうとしたら、コロナ病棟の当直明けで連絡がつかなかったなんてこともあった。ルーチンワークがどんどん圧迫されている状況でも、みんな仕事だから当たり前のようにこなしている。医療の逼迫はテレビをみてたらわからないはずないのにと考えながら帰路についたら、心無い人の存在がなんだか情けなくなってきた。

 黙って接種されろ、なんて押し付けるつもりは毛頭ない、接種されたくないならご自分だけはしないでくださってけっこうだ。エビデンスの低い言質をかざしてワクチン接種を受けようと考えている人の邪魔はしないでほしい。自分だけ黙ってワクチンの魔の手から逃げ、ひきこもり生活を送ってくれたらいい。世の中は分断化が始まっていて、マスクする人しない人、会食する人しない人、ワクチン接種する人しない人、そんなように分かれている。自分の居場所はどこなのかよく考えてから発言するべきだ。
いい加減アップする

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