こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

さよならオリパラの夏、そして第5波の夏

2021年09月08日 | 日々思うこと、考えること
 昨晩も涼しく、気持ちよく過ごすことができた。夜明けごろに目が覚めたので窓を開けて空気を入れ替える。そのあとほんの少し二度寝するが、うとうとしているうちにセミが鳴き出す。ところが今朝は静か。秋の虫も明け方には鳴き止むのでまったくの静寂が続き、そののちいつのまにかまた寝てしまった。あらためて起きて、新聞を取りに玄関に出たら一匹だけ蝉の鳴き声が聞こえた。夏の終わりはいつも蝉がパタリと鳴き止むことで知らされる。

 今年の夏は、東京2020すなわち、オリンピックとパラリンピックで過ごした人は多いだろう。オリンピックではスポーツの持つ力を見せつけられ、パラリンピックではさらに共生の意味を考えさせらた。誰もが周囲の助けを必要としている、そんなことを私たちは言葉として知ったのではないか。オリンピックが中止になっていたら、パラリンピックが中止になっていたら、私たちは何も考えるきっかけを持たぬままこの夏を過ごさなくてはならなかった。

 多額の税金が投入されることになってしまったようだが、延期の挙句中止になった大会としてよりも、あの時の感染症蔓延にも関わらず、感染拡大防止対策を十分に行うことで、感染拡大を最小限にとどめて開催した大会として歴史に名を刻んだと思う。100年後、オリンピック、パラリンピックが存続していたら、その時は、東京大会の文字を見て誇らしく思う人もいるのではないか。大会組織委員会、東京都の方々には労いの気持ちを送りたい。

 今年の夏は新型コロナウイルス感染症の第5波とともに過ごした夏でもあったが、オリパラが感染拡大を引き起こしたとはとても思えない。なにごとも叩くのは簡単だが、評価することも大切ではないか。物事の表層ばかりに心を奪われることは時として危ういことかもしれないが、素直に受け止めることも必要だ。大人であればいろいろなことを取捨選択し、裏を知りつつも表を認める、そんな勇気も必要ではないか。
大人でいようよ

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