昨晩は帰るときにも雨は止まず、置き傘となっていた大きな傘を持って帰ることになった。折り畳み傘も1本すでに置いてあったので、これは1度も使わないで往復することとなった。
昨日は一日中強い風が吹いたようで、昨晩、東横線自由が丘と都立大間の脇の工事中の足場が崩れ、今日も朝から運休で、大変なことになっているらしい。走行中の電車の上に落ちるというようなことがおきなくてよかった(東急東横線 目黒区 線路沿い 工事現場の足場崩れ運転見合わせ | NHKニュース)。雨は収まったが、まだ強い風が吹いている。
嵐はきたものの私は週末の研究会での発表の準備に余念がない、と言いたいところだがどうも調子が出てこない。この研究会、昨年開催する予定だったのがコロナ禍のため延期となったもの。仕切り直しでなんとなく気が抜けているというのは言い訳で、どうもゾーン(ZONE)がやってこない。
ゾーンとはアスリートが極度の集中状態にあり、他の思考や感情を忘れてしまうほど、競技に没頭しているような状態(感覚)のことで、これまでの練習や経験の中で積み重ねてきた「真の能力」を十全に発揮している状態に過ぎません。今までできなかったことが急にできるようになる魔法ではない(アスリートのためのゾーン講座より引用)。ということで、結局のところ、その人の実力が試されるらしい。
スポーツ選手と病理医を同じように並べるのは難しいが、研究会での発表というのは標本をとことんまで読み込んで、その所見をプレゼンすると同時に、自分が考えたその疾患に関する最新の知見を渉猟したうえで、聴衆に解説しなくてはならない。標本を読み込んむとすべての細胞の動きが理解できるし、疾患に関する文献もスラスラ読めるようになる。まあ、試験前のようなものなのだが、いざ取り掛かろうと思うと、机の周りを整理したり、もうちょっと先の事務仕事を片付けたり(これはこれでいいのだが)、いまのところ先延ばしにしている。
調子のいい時は、その疾患についての知識がドーンと溢れ出てくるのだが、どうもそれがない。やっとちょろちょろ出てきたような感じだ。振り返ってみると、最後に人前、といってもZoomでだが、で話したのは去年の9月。これでは、感覚も鈍って、テンションの上げ方も難しいのは無理はない。コロナ禍でオリンピックを控えた多くのスポーツ選手はコンディション調整で随分苦労しているだろうと他人事ながら心配になってしまう。
まずは心を落ち着けて