自分で小説(らしきもの)を書いてみると、ずいぶん大変な作業だと思う。少なくとも片手間ではできない。いまのところ、下書きをみなさまに読んでいただいているような状況で恐縮だが、そのうち本腰を入れて描くようになるかもしれない。
何かを書く、ということは、自分の考えを世に問うということだ。その必要があるかないかはよくわからない。Think clearlyの中で、「世の中にあるものの9割は不要」というようなことが書かれていたが、そうだとするとわれわれのほとんど(=9割)は不要なものを世の中に排出するためだけに生きているということになる。そんなことをいうと、人間の9割が不要、役立たずとなるが、そこがそうならないところが面白い。
読んだ本の数:2
読んだページ数:638
ナイス数:29
感想といってもなかなか難しい。この本が20年前に出ていたらずいぶんすごかったが、どのテーマも誰かからの引用で、目新しさは無い。どのテーマもとても客観的で、醒めている。実はそうすることが人生の質を高めることにつながるのだろうけど、どこかシニカルだ。第一、何かに夢中にはなってしまう愚か者が世の中にいてくれなければ、人間社会は何一つ楽しくない。馬鹿がいて、自分も馬鹿だから、世の中は楽しく魅力的なのだと思う。もちろん、良書です。
読了日:06月30日 著者:ロルフ・ドベリ
交通会館の三省堂で、サイン本があり、キャッチも面白そうだったので、手に取った。場面の展開のテンポがよく、少しだけ推理小説のテイストもあって、サクサク読み終えることができた。女性目線で描くことに成功していて、器用な作家さんだと思う。あまり幸せとはいえない女性二人が近づき、離れていく。最近、不幸な女性を主人公に据えた小説が増えてきたような気がするが、これって、実際そういう人が増えているからということなのだろうか。
読了日:06月07日 著者:今村夏子
あしたは
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