こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

若い人たちへ何をしたらいいかを考えたい

2020年12月25日 | 人間関係
 こんなに美しい朝焼けだと、天気が崩れるのではないかと心配になるが、天気予報どおり好天となった。
 昨日、今日あたりから冬休みが始まったのか、駅のホームから学生の姿が消えた。電車が空くのは嬉しいが、少し寂しくもなる。学生さんの半分ぐらいはスマホをいじっているが、熱心に勉強している子、大きな口を開けて寝ている子、ぼうっとしている子、スケベそうな男子と口説かれている女子など様々。そんなのを見ているとそれなりに面白い。小学生など人間関係がわかりやすく、これまた面白い。都内の小学生はたいていは私立に通っている子なので、そういうアッパークラスの子女というのがどういうものなのかを知る機会にもなる。

 毎週日曜日に近くの小学校の校庭を借りて練習している少年野球チームがある。子供の声は悪くはないが、まあ、よく毎週毎週朝から午後遅くまでよくこれだけできるものだというほど猛練習を積んでいる。野球が好きなのかどうかは別としてスポーツに熱心に取り組むことは大切だ。野球がなければもしかしたら朝から晩までゲームで、あとは塾に行くぐらいとなってしまうかもしれない。そのまま大人になってしまうのもどうかとは思う。

 その野球チームを見ていて思うのは、指導者の質。最近は減ったが、子供のことを大きな声で貶すコーチがいて、そのことが気になってしまう。まるきりパワハラで子供達の甲高い声よりも、そのコーチの罵声の方がよほどの騒音で毎週嫌な思いをしている。ある時、散歩の途中、準備体操を行なっているのを見たが、そのやり方がいい加減。子供に任せきりでコーチは保護者とおしゃべりしていて見ていない。準備体操をおろそかにするようなダメコーチに指導されている少年たちが不憫に思える。この時期に、理論的にアップの重要さを教え、常に意識して行えば一生の宝になるのに残念だ。少年スポーツの指導者の質があれこれ言われているが、それぞれのグループによりやり方があるので、いちいちそれに口を出すことはできない。強ければいいというわけでもないし、難しい。高校野球の世界だってそうだ。

 若い人たち、というのをどう大成させていくかというのは少子化高齢化に直面しているこの国にとって重要な課題。社会全体で守り育て上げるという意識がなくてはいけないのに、そういう雰囲気は乏しい。せめて大人が率先垂範して立派に生きることだと思うが、格差の拡大はそうすることも難しくさせつつあって、大人は自分たちのことで精一杯。手本になるべく政治家の権威は地に墜ちている。
私自身、若い医師にどれほどのものを与えているかというと自信はない。AIの発達により、どの分野においても技術的なことの継承というのは徐々に減っていくだろうから、それ以外の点で何を伝え、何をサポートしてあげることができるかということを考えていきたい。
みんなでそうしなくては

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2 コメント

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心の指導も (荻野誠人)
2020-12-26 16:36:40
 おじゃまします。
 知り合いの小学生は柔道が得意で、優勝経験もあり、注目され始めています。
 しかし、実績をかさねるにつれ、どうも段々態度が大きくなってきたようです。とうとう他の選手をゴミと呼ぶようになりました。
 そういう点を指導者は教えないのかと聞いたら、教えないそうです。
 真に受けていいかどうか分りませんが、本当なら指導者としては物足りないですね。               それではまた。
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Unknown (コロ健)
2020-12-26 17:55:32
ありがとうございます。
仏作って魂入れず。残念な話ですね。
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