いまさらオリンピックを延期、中止するわけにはいかないだろう。もう、やるやらないを表明しなくては、入国後の待機とか、ワクチン未接種の人の入国への対応とか間に合わない。絶対中止、という基準を明示することぐらいできるだろうになぜそれをしないのか。例えば東京の重症患者の病床使用率が90%を越えたらやめるとか。結果に対して責任を取る覚悟がないからすべてが腰砕けとなる。入国基準だって、こっちが来られる方なのだから勝手に決めたらいい。どこかの国だったら、自国の金メダル候補のライバルとなりそうな選手を弾くぐらいのことだってしそうなのに、何に忖度しているのだろう。
コロナ対策の政府の分科会の尾身会長が、感染リスクなどに関する見解を関係者に伝えたいという意向を示したのに対し、厚生労働大臣が「自主的な研究の成果の発表だと受け止めさせていただく」と一蹴したが、その後、この件に関して釈明したという。大臣たるものが、軽々に、それもこれほど重大なことに関して釈明するとはいったいどういうことだろう。大いに受けて立てばいい、喧嘩をするなら最後までやったらいいだろうに、そうしない。今回も忖度する様な人間ばかりを周りに置いたつもりだったのかもしれないが、そうでなかったのは期待外れだっただろう。これまでの取り巻きは、一緒になって都合のいいことをする様な人ばかりだったのが今度はそうでなかった。医者は自分の免許がかかっているから、いい加減なことはできない。国民全ての命を預かっていると思えば、政治家に忖度してはいられない。
コロナ禍が始まって以来のこんな政治家たちの姿を何度も見せられ、信念がない、責任感がないと思われても仕方あるまい。これまでは”やっている感”があれば済ませてこられたが、コロナ戦争ではそうもいかない。利権も何もない敵に対しての戦いに退路はない。それなのに、総理大臣ですら責任逃れの道を用意しながら仕事をしているように見える。今となっては仕方ないのかもしれないが、こんな人達をトップに据えてしまったわれわれ国民は自分たちがいかに政治(選挙)を軽んじてきたかを猛省すべきだ。
与党の幹事長がしゃあしゃあと「ずいぶん政治とカネの問題はきれいになってきている」 と言ってのける世の中にしたのは私たち国民だ。そのことを全く考えないできたものだから、素晴らしい憲法があり、(開票に際して)不正のない選挙が行えるのに、カネカネカネの政治にしてしまっている。金に流されている有権者は、情けなくならないのだろうか。正義とは、それほど大変なことではない、ほんの少しの勇気と良心を持てば実行できることだ。
なんとかしよう
これまでゆるゆるにしてきた選挙民にも責任はあると思います。さすがに総選挙は延期しないでしょうからきっちりまともな人を選ぶようにしたいものです。
常々この様な政治家を選んでしまった国民の事を書いてきましたが時期選挙ではこの様な政治家を排除しなくてはならなと強く思います。