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昨日休んだのがよかったのか、今日の調子、悪くはなかった。コロナ禍の中、毎日東京まで出かけて、仕事をするというのがストレスになっているのだろうか。いずれにせよ、昨日の休みのおかげで年内いっぱい、ラストスパートができそうだと意気込んでいったら、いきなり臨床の医師がやってきて迅速診断をどうしようとか言ってきて、ディスカッション。昼過ぎに別の迅速診断を終えたところで、別の科が飛び込みで迅速診断を依頼してきて、てんてこ舞い。病理医は一人しかいないんだから、飛込とかはなしにしてくれないと困る。困るのは臨床医だけど、困らせたのが私となるといい気分はしないものだ。
(中略)
ということで、結局今日も気がついたら5時。昨日と同じでなんでも集中してやっていると、というかやらざるを得ないでいると時間はあっという間に過ぎるということか。
東京都の小池都知事は休みも関係なく連日登庁してる様だが、決断の連続であるこの緊張する局面の中たいしたものだ。尾身先生もそうだが、代わりがいないリーダーの方々の体調も心配になる。無理のないようにしていただきたい。
その小池都知事が”年末年始は自宅で過ごしてほしい”、尾身先生も”忘年会、新年会はやめてほしい”と明言した。具体的に禁止事項を言うしかない状況になっているということだ。それでも宴会をやる人はいるかもしれないが、これでだいぶ収まって、医療供給体制の立て直しを図ることができるのを期待している。医師、看護師の逼迫状況が連日報じられているが、それよりよほど少ない人数で回している臨床検査技師だって大変なのだ。
イギリスでは感染力が倍近い新型コロナウイルス(COVID-19)の変異株が出現したらしい。ロックダウンをはじめとする封じ込め策をくぐり抜けて、感染能の高い株が生き残ったということか。
変異株の出現は好材料となるか、脅威となるのかはまだわからない。
好材料というのは、新型コロナが感染力と引き換えに弱毒化している可能性があるのではないかということ。ウイルスとしては、感染した宿主を殺すのが目的ではないから、そういう駆除される型でいるよりも人間と共存できる型でいた方がいい。そうであってくれたら、いわゆる風邪の一つとなって、人間と共存してもいいことになる。
脅威というのは新型コロナウイルスの血管内皮細胞傷害という特性は保持されて多数の人に感染する上、次々と重症化させるというシナリオ。この場合、宿主数がある程度減るまでウイルスは暴れるだろうから、多数の命が奪われることとなる。
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家にこもっているのが一番だが、どこから誰がもってくるかなどわからない。用心するに越したことはない。さて、年末はどうやって過ごすか今から少しずつ考えていこう。
掃除と断捨離
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