今月来月再来月とポツポツ講演やら学会が入っている。どれも大それたものではないが、聞いて下さる方がいるものであるので、準備は真面目にやりたいが、また切羽詰まるまでやれないのだろう。だけど、そのまた下準備の論文読みはせねばならないので、今月は1冊読めたらよしとしよう。あーあ、読みたい本、たくさんあるのに。
『ティファニーにレストランはあるのか』と、長年疑問に思っていたのだが、調べてみたら無かった。ちなみに『ティファニー』という名のレストランは日本にもたくさんある。
2012年10月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1170ページナイス数:61ナイス
ティファニーで朝食を (新潮文庫)の感想読み終えて、正確には村上春樹の”訳者あとがき”を読み終えて、この小説に対する先入観ーオードリーヘプバーンがティファーニでベーコンと卵料理付きの少し豪華なコンチネンタルスタイルの朝食を食べるというものーをすべて消去しなくてはならなかった。ずっと気になっていて、2年ほど前にやっと買ったけど積読本になっていて、半年前にテレビで映画のラスト30分を初めて観て、その半年後にやっと読めた。内容は、カポーティー自身が作家として青年から大人へと成長していく過程を投影した青春もの。もちろん、良い作品でした。読了日:10月31日 著者:トルーマン カポーティ
医学概論 (ちくま学芸文庫)の感想医学概論というくくりで“医学”という言葉を医学史から公衆衛生まで含めて、おおまかに描いた大作。細胞一つ一つから始まる“医学”という概念が一体どこまで広がるのか、博学かつ深い洞察力を持った著者をもってしても把握できずに終わってしまったようである。病理学者の端くれである私も、同様の悩みを抱えながら生きているが、“医学”というものを平たく、人間一人一人レベルの問題として捉えたとしても、その全体像を描くことは、大変困難である。読了日:10月25日 著者:川喜田 愛郎
カンパイ!おつまみワイン亭 さらにおいしい満足レシピ119の感想近々、後輩を招待してホームパーティーを開くので、レシピ本を駅ナカ書店で探していたら、ハンディな本書があった。帰りの横須賀線で読んでいたら、それだけでお腹がグーグー。レシピはどれも簡単、簡潔なので、男の私にも作れそう!読了日:10月12日 著者:平野 由希子
マンボウ最後の家族旅行の感想とても幸せな家族の情景。家族に愛されて年を取っていけるというのはとても幸せなことだ。ただ、亡くなられた時のことは気の毒。とくに娘さんの病理解剖についてのやりとりは、病理医としてはとても残念。読了日:10月10日 著者:北 杜夫
読書履歴はコチラで→