こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

そこのけそこのけ車が通る・・・ならば道路に段差を設けて!

2012年04月25日 | 日々思うこと、考えること
京都で悲惨な交通事故が起きた。
通学中の児童の列に居眠り運転の自動車がつっこんだとのこと。
自分もしばしばハンドルを握るが、こういうニュースを見聞きするといたたまれなくなるし、自分が当事者になったときのことを思うと戦慄を覚える。

いつも思うことだが、日本というのはなぜ、こんなにも自動車優先思想がまかり通っているのだろう。

その第一が歩道橋だ。
歩道橋というものは人が車をよけて歩くことを強制している。
尋常ではない存在だ。


外国に行って歩道橋というものを見た覚えが無い。
あったのかもしれないが、思い出そうにも思い出せない。

京都の事故は通学路で起こった。
私の朝の通勤路の大部分も通学路だ。

だが、30キロ制限のこの道を抜け道として使う車が多く、そのほとんどが50キロ以上出して走っている。
緩やかなカーブがあるので、そこから飛び出してくる車も多く、自転車などもいたりするとヒヤッとすることも多い。
途中の交差点にお巡りさんが毎朝立っていて、なんとかなっているが、いない日はひどいものだ。

横断歩道で止まる車、というのもほとんどいない。

外国では横断歩道の前に人がいれば、必ず止まる。
日本の道路交通法でもそのように決まっているはずだが、それを守る人は10人中1人か2人だ。

日本が貧乏だった頃、車を持っている人が威張って、走り回っていたのがそもそもあるのかもしれないが、それにしても情けない。
自動車産業を保護するために、自動車天国にしているのかもしれないが、それにしてもこれほどの重大事故を起こしてしまえば、逆効果だ。
若者の車離れはますます加速するに違いない。


新聞の投書欄にもときどき出るが、どうして、道路に段差を置かないのか、不思議だ。
アメリカでも、韓国でも道路の多くに段差が作られていた。
道路に段差を作る工事は、人からコンクリートへ向かいつつある現政権にとっても、人から人への公共事業となるに違いないと思うのだが、どうだろう。
いまから、急に交通安全のモラル対策をしても間に合わない、まずは強制的にスピードが出ないようにするのが先決だろう。

通学路、信号の無い横断歩道の手前、人通りの多い交差点(渋谷道玄坂側、新宿アルタ前など、空いていても高速で通り抜ける必要のない道)の周辺など、徐行すべき道路には段差を!

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「まさか子供たちが…」 集団登校の列に車 京都・亀岡
産経新聞 4月24日(火)7時55分配信
 ■狭い道「不安」、現実に
 祇園暴走事故の悲しい余波も収まらない23日、今度は亀岡市で軽乗用車が小学生の集団登校の列に突っ込み、子供や保護者が死傷した。血を流して路上に倒れた幼い子供たち。近くの人たちは懸命に、子供たちに声をかけ励ました。
 現場近くに住む主婦(68)は「ドスンという音がして外にでた。子供や女性が道路に倒れていた。動かない男の子もいた。道路のまんなかには女の子2人がはね飛ばされ、1人は頭部から血を流してぐったりしていた。もう1人は『痛い、痛い』と泣いていた」という。
 「ランドセルがあちこちにあり、言葉にならない悲惨な状況に足が、がたがたと震えた」と、事故直後の様子を話した。
 現場近くで農業を営む男性(77)は、「家の前をサイレンを鳴らした救急車が通り過ぎ、学校の先生たちが何人も走っていたので事故だと直感した」という。
 男性によると「現場では子供たちが倒れており、保護者らしい女性が救急車で搬送されていた」と話し、「現場にはランドセルが散乱して、救急隊員たちがけがをした子供に応急処置をしていた。子供たちはショックからなのか、声も上げずに放心状態だった」。
 男性によると、学校は児童たちの登下校の交通ルールを十分指導しており、雪の日は校長が除雪剤をまいて、子供たちの安全を見守っていたという。
 また、近くの女性(33)は、「事故に遭う直前の集団登校中の子供たちを見た。狭い道路に気をつけようねと子供たちに普段から話していたのに…」。
 近くの無職女性(71)は、「事故をテレビで知って学校に駆けつけた。4年生の孫は大丈夫だった。現場の道路は狭いにもかかわらず、スピードを出す車が多い。いつか事故があると思っていたが、子供たちが巻き込まれるとは」と話していた。


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2 コメント

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Unknown (きらきら星)
2012-04-26 17:49:33
歩道橋がはじめて設置された時、作った人が言ってました。”これで車と人が分離できて、安全になった”と。
同時に”なぜ人間が階段上ったりして苦労しなければいけないのかな。”とも言ってました。
駅など今でこそ、エスカレーターやエレベーターがありますが、歩道橋では見たことありません。それ以前の問題として、車と人が同じ平面を移動していることです。このことは当時からいろいろ議論されていましたが、一向に改善されていません。いい知恵はないんですかね。
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立体交差 (colocolokenta)
2012-04-27 13:31:38
いい知恵というのはなかなか浮かびませんね。少なくとも交通安全教育、というか、交通道徳の向上を図らないといけないのではないでしょうか。
それにしても日本って、どうしてこう、弱者に意地悪なシステムがまかり通っているのでしょうか。そして、自分たちもすぐにそっち側に追いやられてしまうのに、そうなるまで気がつかない。情けなくなります。原発しかり、です。
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