芝増上寺で、徳川将軍家墓所特別公開があり、そこから東京タワーを見上げたところ。
私の家のお墓は鎌倉市内にあって、遠くに海が見える。お墓にはいったい何があるのだろう、何のために、年に2度も3度もお参りするのか…
死とはなにか。生まれた瞬間から人は死に向かって生きているわけだが、人を含めた生物はなぜ、生きなければいけないのか?生きたいと思うのか?死にたくないのか?医療は何のためにあるのか?医療は生きるか死ぬかだけではないが、殺し合いである戦争はなぜなくならないのか?
さて、病理医の重要かつ、最も困難な仕事の一つに病理解剖がある。解剖させていただくご遺体に息はない。メスを入れるときに麻酔はかかっていないし、血のほとばしりもない。私は、一人の科学者として、一学徒としてご遺体の中からさまざまのものを読み取り、そして学び、死との戦いを通じて起こったことを、いま病と闘っている人に還元していく。
すべてがわかるわけではもちろんないが、ほんの少し、歩を進めることが、亡くなられた患者さんへの弔いとなると思って頑張っているが、経験をいくら重ねてもなお難しいものだ。
私の家のお墓は鎌倉市内にあって、遠くに海が見える。お墓にはいったい何があるのだろう、何のために、年に2度も3度もお参りするのか…
死とはなにか。生まれた瞬間から人は死に向かって生きているわけだが、人を含めた生物はなぜ、生きなければいけないのか?生きたいと思うのか?死にたくないのか?医療は何のためにあるのか?医療は生きるか死ぬかだけではないが、殺し合いである戦争はなぜなくならないのか?
さて、病理医の重要かつ、最も困難な仕事の一つに病理解剖がある。解剖させていただくご遺体に息はない。メスを入れるときに麻酔はかかっていないし、血のほとばしりもない。私は、一人の科学者として、一学徒としてご遺体の中からさまざまのものを読み取り、そして学び、死との戦いを通じて起こったことを、いま病と闘っている人に還元していく。
すべてがわかるわけではもちろんないが、ほんの少し、歩を進めることが、亡くなられた患者さんへの弔いとなると思って頑張っているが、経験をいくら重ねてもなお難しいものだ。