こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

今は在宅勤務を増やすのも仕事のうち

2020年04月15日 | 通勤・交通・旅行
新型コロナウイルス感染症(COVID19)対策のため、多くの病院が診療体制の見直しを迫られている。COVID19用の病床を確保する必要があり、救急対応が必要でない疾患の場合、受け入れができないことすらある。医局にいても、慢性疾患の患者さんに対して、今は入院できない、近所の病院を紹介しましょうか、といったようなことを電話で説明している臨床医の申し訳なさそうな声が聞こえてくる。

病理検体も減ってきた。不要では無いが、不急の検査が減っている。これは私のような専門医療施設に限った話でなく、どこの病院でも同じようなことが起きている。1年に1回、経過観察を行っているような細胞診、生検・・・たとえば、子宮頸がんのための細胞診、胃カメラ、大腸内視鏡などによる、癌や炎症性腸疾患のフォローアップさらには腎臓、肝臓といった臓器移植後の拒絶反応の検査のための生検、そういったものができなくなりつつある。どこかの病棟で院内感染が起きたら、人員配置の見直しを迫られ、病院そのものの機能が失われる。医療資源というものはもともと限られているわけで、その中で資源を配分していかなくてはいけない。医療崩壊とはこうして進行してくのだと目の当たりにする。

緊急事態宣言の目的は、人の移動・外出を極力減らし、人との人との接触を減らすことだ。朝のニュースで、長距離通勤の人を減らすことが効果的だと言う考えてみたら当たり前だが、当事者にしてみたらショッキングな話が出ていた。神奈川県から都内へと通勤している私はマイナス要因の一つだったといえる。
おとといの月曜を自宅勤務としたが、緊急事態宣言中はこれをもう少し増やす必要がありそうだ。診断業務そのものが減少している状態にもかかわらず、仕事に出て行くなどと言うのは愚の骨頂。それでもやらなくてはいけないことは今のところ山ほどあるので、状況に応じて家でできることを探していこうと思う。ただ、今日も緊急の生検があった。高度医療施設における常勤病理医は即応体制でいなくてはいけないと言うジレンマもある。
米国では病理医がCOVID19対応に動員され始めたということだ。日本でも私の知り合いの病理医が電話対応などの関連業務を行なっていると話していた。私もそのようなことにも対処できるように、情報を集めておかなくてはいけない。
二方面との戦いが始まっている

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明るい話題、楽しい話題を探していこう。今こそポジティブシンキング!

2020年04月14日 | 日々思うこと、考えること
快晴。
この空を見ただけで、気分は晴れる。
昨日の大雨でヒノキ花粉も落とされてピークは過ぎるといっていたから、電車の中で目が痒くなることも、鼻水が出ることもずっと減るだろう。

朝のニュースの天気予報では、キャスターが「ああ、この青空をみるだけで、心がはれますね。」と言っていた。私と同じに思う人がここにも一人、そしてそれは何万人もの人が同じことを思ったに違いない。
その言葉を受けた気象予報士が、さらっと「止まない雨はありません。」当意即妙、さすがはお天気のプロ。

昨日、妻が作っていたガーゼマスクの新作をつけて出た。何枚も作っていたので、どうするのか聞いたら、近所に配るつもりらしい。「作りたくても作れない人はたくさんいるから。」とのこと。

そんなわけで、朝、起きてから出かけるまでの間にいいことがざっと6個。もちろん、いいことばかりじゃないけれど、悪いことは反省して忘れよう。
どちらかといえば、ネガティブシンキングの私だが、ここまできたらポジティブシンキングに変身しよう。例のあの単語は日常会話の中でもなるべく出さず、いいことばかりを考えるように努める。何事も努力が大事。
あなたは、今日一日でいいことはいくつありましたか?
私は病院で仕事だったから、あまり変わったことはなかったけれど、少なくとも職場の仲間が元気でいてくれて、笑顔で会話できたことが何よりだった。

みんなで頑張る

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はじめての在宅勤務と病理医のテレワーク

2020年04月13日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
医者になってから初めて在宅勤務ということをした。
そもそも病理医は普段患者さんを直接診ることはないのだから、そんなのいくらでもできるだろうと考える人もいるかもしれないが、それはそれでこれまでは難しいことだった。
患者さんから採取された組織を顕微鏡で診るときには、適切な標本ができてなくてはいけないので、実際の検体を自分の手で切り出す必要がある。
遠隔で指示して行なうことも可能だが、実物をみないとこれがなかなか難しい。
標本の向きが縦横間違っていたら、どうしようもないのだ。
診断書を書いていたらいいというわけでもなく、常勤の病理医は臨床医とのディスカッションも必要となる。
私が専門医療を行う病理医として赴任したのはそのためだ。

ただ、仕事を集約することはできる。
患者さんの状況に応じて、術中迅速診断のように必ずその場にいなくてはできなことがある一方で、管理職業務は病院にいなくてもできる。
私が直接手を下さなくてはいけない業務をまとめるようにしたら、テレワークは可能になる。
週に1日は在宅勤務が可能ではないかと思っている。
放射線科の画像診断はすでに遠隔診断が可能となってきている。
個人情報保護の技術があがれば、病理も一部の症例は遠隔診断ができるようになると思っている。
緊急事態宣言の最大の目標は家にいること。
病院勤務者だって用がなければ行く必要はない。
今回の新型コロナウイルス感染症(COVID19)への対応も、戦争状態であることを考えたら、3日に1日ぐらいは帰宅してまる1日休むぐらいの休養が必要だ。
私の場合、往復3時間半以上をかけて、東京に突っ込んでいくのは、私自身にとっても東京都にとっても神奈川県にとっても迷惑だ。
私一人が行かなければ、その間すれ違う百人、二百人の人のストレスも軽減される。

新型コロナウイルス感染症(COVID19)の蔓延に伴って、多くの業種で、在宅勤務、テレワークの可能性が模索されているが、病理医の仕事もテレワークが可能ではないかと模索することにした。
私の場合、去年出て行った息子の部屋がそのまま書斎になっている。
たまにやってきて泊まっていくことがあるので、まだベッドは置いてあるが、在宅ワークをするにあたって支障はない。
今日は大雨と寒さも手伝ってくれて一日中家の中にいることができ、仕事も捗った。
明日はまた通勤電車に乗るが、そのこと自体を疑問に感じるようになってしまう。
色々工夫をしていこう。

社会を変えるきっかけに

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春の鎌倉の海

2020年04月12日 | 鎌倉暮らし
非常事態宣下であっても、買い物には出なくてはいけない。人との接触が無いように注意したらある程度の散歩も許される。郵便局に用があり、妻と娘とコロとで出かけ、買い物とがてら海まで足を伸ばした。
鶴岡八幡宮の境内を歩いている人はさすがに少ない。様々な新緑が見える。コロと娘はここで引返した。
若宮大路を歩いて、レンバイへ。すれ違う人は少ないが、マスクはつけておく。三密とは縁のない、オープン店舗。普段だと多くの人で賑わっているが、今日は流石に寂しい。それでもいいものは早くから売れてしまうので、先にお野菜を選んで置いておいてもらった。
今日の買い物の目的地は、このレンバイの野菜と海の近くの漁師さんがやっているお店の生シラス。やっぱり人通りの少ない銀座通りを抜け、由比ヶ浜大通りを歩く。お店は9割方閉まっている。江ノ電もバスも人はほどんど乗っていない。
シラス屋さんについたが、残念ながら、不漁とのことで生シラスは手に入らなかった。釜あげシラスを買い、由比ガ浜海岸経由で帰る。
ちょうど干潮で潮が引いて浜辺が広かった。いるのは、潮干狩りの家族数組と、サーファー数名。角貝や桜貝を探しながら、ひとけの少ない由比ガ浜海岸を歩いた。
ツノガイは比較的見つけやすい
サクラガイは高難度
30分ほどすこし冷たい海風に吹かれながら下ばかり見ていた。それでも、昼前後はお日さまが出てくれて、寒いというほどではなかった。往復とも小町通りは通らず。
観光地に住んでいていいことは、すれ違う人誰もが幸せそうに楽しそうに歩いているということ。今日は、そんなことはなくて、お互いなんとなくピリピリしながら歩いていて、とても楽しくお散歩を、というようなものとは程遠かった。
日焼けした

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わが家の新緑

2020年04月11日 | ガーデニング・菜園・花・緑
春の花がいろいろ咲いていて、そればかりに気を取られていたが、すごい勢いで新緑があふれてきた。今日も先週に引き続き、娘と一緒に裏山の手入れだったので書くことがない。毎日、新型コロナウイルス感染症の話ばかりで気が滅入ってきているので、この話はやめにしたい。そこで、庭木の新緑の写真を並べてみます。
プラタナス
(ヒポクラテスの木)
コナラ
グミ
イロハモミジ
ゲッケイジュ
モミジ
明日もいい1日でありますように

医療従事者に対してだけでない差別や偏見

2020年04月10日 | 自然災害・事故・感染症
ヒノキ花粉がピークのようで、夜中のうちから目が痒くなる。外でマスクをしていたら、鼻や口は触らないでいられるが目をつい擦ってしまいそうになるので注意が必要だ。
昨日の十六夜、歩いて帰ったら鶴岡八幡宮の源氏池に大きな月が上がるところだった。こういう美しい情景をなんの心配もなく見ることができる日はいつになったら帰ってくるのだろうか。それどころか、そうやって心配なく見ることができるまで生きていられるだろうかとさえ思う。ただ、もし今新型コロナウイルス (COVID-19)に感染したら、絶対に負けないで生きるんだ、という意思を持つ必要がある。
医療従事者やその家族に対する差別が深刻な問題となっている。さすがに医者や看護師、臨床検査技師などに対して面と向かって差別的なことを行ってくる人はいないが、その家族、特に子供がいじめに近い差別を受けている。こういう職業の子弟というのは普段から親が当直、日直、急な呼び出しというので、不規則かつ無理をして仕事しているのが当たり前のことと思っている。だから、親が不在だの、疲れているだのといったことに耐えることはできるが、さすがに保育園とか学校で差別されるのは辛いだろうと思う。さらには、我が子がそんなでは親だって気になって仕方がないし、悲しい気持ちをもったままま辛い思いをして死線をさまよっている患者さんに接することとなる。
社会全体の健康を守るために、緊急事態宣言が出され、今のところ健康な人が外出自粛という形で個別に隔離されている。こんなんでは、人と人との接触8割減の目標達成は無理だろうと思っているが、それでも多くの人が頑張っている。そんななか、なくてはならない職業というのがある。物流関係もその一つで、不特定多数の人と接する可能性がある過酷な仕事だ。そんな物流関係者の家族への差別があるという話を聞いて悲しくなった。自分の地域に不可欠な物資を運んでくれている人への、それはほとんど冒涜と言える行為ではないかと思う。そんなことが、スーパーやドラッグストアに広がっていったら、どうするのだろう。差別を理由として誰もそういった仕事につかなくなったら一体どうなるのか、考えてみて欲しい。
やらなくてはいけないのは、そういう人を励まし、仕事がしやすいようにサポートすること。そのために自分達には何ができるかということを考えること。地域社会で心地よく過ごしてもらうためには、どうしたらいいかを考えて欲しい。空気感染するような病気ではない、インフルエンザやノロウイルスに対するような感染防御手順を常日頃から踏むようにしたらいい。根拠のないまま、弱いものいじめをするのは、今、国民全員、いや人類全体の力を合わせてことにあたるべき時に、百害あって一利なしの愚かな行為だ。
医療従事者や、社会インフラに関わっている人に対して、応援の言葉はいらないが、サポートしているという社会環境を醸成していただきたい。
今は足の引っ張り合いをしている時ではない

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マスクが結局は手に入らなかった件

2020年04月09日 | 自然災害・事故・感染症
今朝は写真がちゃんと撮ることができた。昨日はどういうことだったんだろう。

さて、供給不足が懸念されているマスクだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対し、マスクには一定の効果があるとWHOが指針の内容を変更した(WHO “マスクには一定の効果” 指針の内容を更新 | 2020年4月8日 NHKニュース)。そんなこと、初めから分かっていたことで、そもそもマスクをするかしないかで感染拡大防止に対する意識が明らかに違う。15年ぐらい前だったか、ロサンゼルスにしばらくいた時、スモッグのせいで喉が痛くなってマスクをしたら、滞在先の人に変な顔をされたが、欧米はマスクをつける習慣のなかったことが日本よりも感染が急速に拡大した原因の一つではないかと考えている。そうでなければ緊急事態宣言後も続く満員電車の中で爆発的な感染拡大が生じないことの説明ができない。

とはいうものの個人個人で手に入らないのはもとより、医療機関でも足りなくなっていて、国や自治体からの配給があるけれど、ずっと綱渡り。なによりも通常の外科手術ができなくなるかもしれないということは医療崩壊に繋がりかねない深刻な問題の一つだ。検査部門で感染のリスクが低いところでは、マスクを消毒しいしい、1ヶ月もたせて使っているところがあると聞いた。SNSで1週間に1枚しか使っていないという開業医さんの投稿もあった。私は、妻が作ってくれた布マスクを使っているが、病院に着いたら洗ってホコリを落としている。乾ききらないこともあって紙マスクも準備している。

洗うといってもどこまで清潔にできているのかという不安は払拭できず、先日いよいよたまりかねてネットでマスクを注文した。ネット上には結構マスクが出ていて、50枚888円と、破格の値段のものがあったので早速2セット頼んだ。よくよく見ると配送料がバカ高く、1セットにつき、1500円。そして1セットでも2セットでも配送料なんて同じようなものだろうと思うのだけど、2セットだと3000円。高価格が批判されて、送料で稼いでるのだと気がついたが、もうその気になっていたので、しめて4776円、送料込みでも1枚47円なら今の時期格安だと思い、そのまま注文し、今月中旬に届くというのを心待ちにしていた。
ーーー
ーーー
ところが、一昨日こんなメールが。
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誠に申し訳ありませんが、ご注文いただいた商品(注文番号:#)は、出品者の都合により、やむを得ずご注文がキャンセルされました。
ご注文の商品をお届けできず、お客様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
ーーー
クレジットカード決済だったので、お金は取られずに済んだようだが、それでも意を決して買ったマスクが手に入らないというショックは大きい。
そして、追加のメールが。
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マーケットプレイスでのご注文 # に関連して、ご連絡いたします。
お客様のご注文の出品者は、マーケットプレイスの出品者として機能しなくなっており、お客様のご注文をキャンセルさせていただきましたことをお知らせいたします。
新しい商品の購入をご希望の場合は、直接ご注文を改めて行ってください。
このたびのキャンセルにより、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。今後とも変わらぬご愛顧をいただけましたら幸いと存じます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
カスタマーサービス
ーーー
とのこと orz 。
”機能しなくなっており”って、注文が殺到して、捌ききれなくなったのだろうか。それとも何か他に理由があったのか。詐欺とかそんなことでないことを祈るばかり。

再び同じようなことになったりしたら、落ち込むだろうと考え、しばらくの間、マスクは洗って使うことにした。
自分が感染しているとして咳エチケット

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緊急事態宣言をなし崩しにしてはいけない

2020年04月08日 | 自然災害・事故・感染症
今日も気持ちがいい朝だ、と日の出の写真をいつも通りにスマホで撮ったがなんだかピンボケ。こんなこと滅多になく、自分の先行きを暗示している様だが、お日様がいい具合に写っていたので、ピントは気にせずトップの写真にする。

4月8日から関東地方では東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡が緊急事態宣言下に置かれることとなった。各自治体が機動的に新型コロナウイルスの感染拡大のための措置をとることができるようになるらしい。
通勤の人はそれなりにいて、帰りは同じような感じ。だが、少し前よりはずっと空いている。その中には仕事を失った人もいるのだから、単純に電車が空いたことを喜んでいる場合ではない。日本の経済がそれだけ縮小しているということだ。

以前(2013年2月26日)、こんな記事を書いたことがあった。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が問題となり、自粛要請が出されたのに、春分の日の3連休で、なし崩し的に自粛が続かなかった時、この記事を思い出した。ちょっと長いが、お時間があったらどうぞお読みください。
制帽とか制カバン、確かにダサかったのかもしれないが、なし崩し的に廃止になってしまったのが、いまだに私の心に突き刺さっている。
この3連休明けの火曜日に、私は娘の大学の卒業式(卒業式はなくて、卒業証書を取りに行く)の送り迎えをした。私にしても、結局、そうやって若い人が集まるところに送り出してしまったのだから、大したことはない。このあたりが大学の卒業式のピークだったらしく、今の感染者数の指数曲線的上昇に一致している。この前後に海外旅行に出た学生も多い。多くの学生がスペインで欧州亜型と思われるCOVID-19を国内に持ち込んだ可能性がある。

緊急事態宣言が出され、いよいよ感染拡大対策が本格化してきた。1ヶ月は長い。なんとか月末の大型連休につなぐことができたら”休みが当たり前”になるのでいいと思うが、それまでに夜の街が密かに復活したら元の木阿弥だ。背に腹を変えることのできない人もいる、すべての人への休業補償は致し方ない。楽しいナイトライフを取り戻すには、今、夜の街を徹底的に抑えこまなくてはいけない。お店が開いていたら、そこに居場所ができてしまう。

これからの1ヶ月、私たちは連帯し、互いに励ましあって乗り切っていかなくてはいけない。喧嘩は厳禁だ。
結果は必ず出る

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私だって行っていたかもしれない・・・初期研修医の新型コロナウイルス集団感染に学ぶ

2020年04月07日 | 自然災害・事故・感染症
今の若い人たちは気の毒だ。たくさんの人に祝ってもらってしかるべき卒業式も入学式はなかったりとか縮小。内定が取り消された人もいるとかで、人生が暗闇に包まれている人も少なくないだろう。芸能人やスポーツ選手も苦悩が大きいだろう。研修医や若い専修医(レジデント)も上級医からの指導レジメに基づいた十分な指導を受けることができなくて気の毒だ。医師免許を取って2、3年目の人たちは最前線にたって、医療崩壊を防いでいる。

前線の医師が医療崩壊を食い止めようと踏ん張っているところに後ろから斬りつける様なことを研修医や若い医師がしでかしたことが次々と明らかとなってきた。
横浜市民病院にはスーパースプレッダーのような研修医がいたのだろうか、コメディカルまで誘っている。
慶應病院の場合は、院内感染が分かっているところでのことだから、医師としての自覚が欠如していたとしか言いようがない。”医者の卵”の初期研修が終わったという喜びを皆で共有したかったのだろうが、医者の卵どころか医者としての資質が問われる問題となってしまった。”なんでも診る”、スーパー病院にも落とし穴があったと言うことだろう。
弘前大学の場合は卒業旅行でヨーロッパに行き、感染して帰国した新人研修医がまだ学生時代だったとはいえ、飲み会に参加したとのこと。医師国家試験に合格した喜びが謙虚さを失わせたのか。感染力の強い欧州亜型があるとして、それに感染してきたとすると青森県も厳しい状況になりそうだ(二方面との戦いは負ける - 2020年4月3日)。
京大病院は3月初旬にすでに、厳しい自粛要請を出していたというのを知り合いの医師から聞いていた。
それぞれの飲み会、皆が皆積極的に参加したかったわけではないだろう。誰かが言い出し、そして互いに同調圧力がかかって、膨大な人数に膨れ上がってしまったのかもしれない。初期研修が終わって辞めてしまう研修医の中には、組織への従属意識はとても低い人もいたに違いない。
でもそれ以前にこの人たちには、医師という過酷な職業に就く資質というものが問われる。この人たちの、どれだけの人が自分のしでかした事の重大さを胸に刻んでくれるだろうか。

人のことを言うのは簡単だ。仮に、私が彼らだったらどうだったろうか。
当直でもで、その日の都合がつかなかったとか、誰か心ある仲間がいて”感染が広がっている時に、そんなことはやめよう”とでも言ってくれなかったら、参加していたかもしれない。
自分だけは大丈夫。とか、自分がかかっても大丈夫。とか、自分が周囲に迷惑をかけることない。とか高をくくって、嬉々として参加して大声を出して酔っ払っていたかもしれない。その可能性があったというだけで、私には彼らを一方的に責める資格はない。その場にいなかった人間が過ちを犯した人間を一方的に攻めてはいけないのだ。そして、その危険は日常生活のどこに潜んでいるかわからない。
彼らのおかげで身の回りに油断や穴はないか、そのことを再度チェックしている。カンファレンスはとりあえずすべて中止したが、それでは診断治療のためのが著しく低下する。
あと、残念ながら、今のところ医者にしても技師にしても若い人は感染の可能性があると思って接している。
今夜はスーパームーン
こんな時です夜空を見よう!

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医療者と医療崩壊と緊急事態宣言

2020年04月06日 | 日々思うこと、考えること
医者に限らず、看護師さんも検査技師さんもその他のコメディカルスタッフの皆さんにとって、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんも、そのほかの疾患の患者さんも同じ患者さんとして対応する。それが仕事なんだから当たり前のことだ。診療にかかわりたくない人は申し出るようにと言われているが、患者さんが来る施設に勤務していたらそうもいっていられない。残念なのは、ほかの疾患のほとんどは感染のリスクというものが極めて低く、癌の患者さんから癌がうつることはほとんどないのに、強い感染力を持つCOVID-19はよほど気をつけないとならないので手間がかかる。
感染防御対策は十分行ったうえでのことだが、ほとんどの医療者はCOVID-19の患者さんに対して、当たり前の様に仕事をするだろう。重症の患者さんがいたら、誰もが同じ重症患者さんだ。ただ、このまま、COVID-19感染患者さんが増え続けたら、総量としての患者さんが増えてしまうので、今の医療者の数では足りなくなる。戦争と同じで、前線で負傷(この場合感染)したらいったん戦線離脱(自宅待機、経過観察)となってしまう。都内の某病院では感染の疑いがある場合、その観察期間は2週間に設定されているそうだが、これが10人もいたらあっという間に医療は崩壊する。このことが一番恐ろしい事態だ。ましてや、イタリアのように医療者が亡くなるという事態になったらコントロールのしようがない。
この国における昨日の時点での感染状況を示す記事があったので、興味のある方はご覧ください(都内の新型コロナ診療医療機関の現状(忽那賢志) 2020年4月5日)。
集中治療設備がイタリアの10分の1だとか、人工心肺ECMOを動かせる人員が500人分しかないとか、”この国の医療ってそんなものだったの!”と思いたくなる様なことが次々と明らかになっているが、それでも世界的に見たらこの国の医療は相当高いレベルにあることを知っていてほしい。それに、こんな大変な感染症が飛び込んでくるなどという前提で医療費を使ってはいない。いまさら、贅沢を言っても仕方がなく、たたただ、自分がかからない努力を日々続けるしかない。
緊急事態宣言のことであれこれ言う人がいるが、それも考え方。COVID-19が終息するまでにあと1年かかるとしたら、それまでその状況を続けることができるかという問題が生じる。政府としてはあくまでも国民の自助努力に望みをかけているらしい。それはそれで一つの見識だろう。布マスク2枚もそう。マスクがいくら供給されても、まずは医療機関に回る。そうしたら、一般の人はいつまでたってもマスクは手に入らない。そうなったら、布マスクでしのぐしかない。
仮に明日、緊急事態宣言が出されたとして、それから私たち日本人はどうするのか?結局、強制力がないからと飲み屋に繰り出す人はいるだろうし、飲み屋を開ける人もいるだろう。生活というより命がかかっているのだから仕方ない。
一昨昨日に書いたが、医療は今、二方面との戦いを強いられていて敗色濃厚だ(二方面との戦いは負ける - 4月3日)。今ここで医療崩壊を招かず最初の山を乗り越えることが出来たら、日本の経済は持ちこたえると思う。でも、ここで医療崩壊が起こったら、数年の単位で再起は難しいことになるだろう。
お願いですから、これ以上”本当はわかっているのに感染経路の不明な感染”を増やさないでください。
stay home
家にいて

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裏山の手入れ 3

2020年04月05日 | ガーデニング・菜園・花・緑
朝のうちに散歩。鎌倉市長が「鎌倉観光には来ないで」という呼びかけを行ったが、鶴岡八幡宮にも観光客が結構来ている。道路は横浜ナンバー(鎌倉市は横浜ナンバー)以外の自家用車とか、わナンバーのレンタカーとかで道路は結構混んでいた。近所を散歩しただけだったが、なんだかこちらも悪い様な気がして家に帰った。

以前にも紹介したことがあるわが家の裏山(裏山の手入れ - 2012年05月13日 裏山の手入れ 2 - 2017年05月07日  )。わが家ではなくお隣の土地の我が家に面しているところの手入れ。ここ数年週末にまとまった時間を取ることができていなかったため、笹やツユクサがぼうぼうとなり、て訳が分からなくなっていた。そんなことで久しぶりにその手入れをすることにした。
妻と娘と手分けして4時間ほど黙々と草をむしって、枯葉をとってとやって、なんとか地面が見えるまでになった。なんだか、お隣の庭掃除をやっている様な気もするが、あちらからは見えない場所で、こちらからは真正面、入らせてもらえるだけで喜ぶべきで、文句を言っても仕方ない。

さて、予想に反してミントは消えてしまっていたが、紫陽花はなんとか生き残っていた。斜面から滑り落ちた時に折ってしまった枝は水切りしてから植えなおしてみた。生姜は結構立派な大きさに育っていた。
後片付けを終えたところて、東の空をみたら、月が出ていた。山の方にカラスが帰っていく。
人間社会は新型コロナウイルス感染症で外出自粛状態だが、カラスにはそんなものはない。今日はどこまで出かけてきたのかな。
Stay home
家にいて

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仕事があり、休みがある幸せに感謝する

2020年04月04日 | 日々思うこと、考えること
外出自粛要請の週末。一週間働いてヘトヘトの56歳の週末は、とくに要請がなくても外に出かける気にならない。往復4時間近くかけて通っている身としてはそれだけでも疲れるわけで、休みの日は休む。40代の頃は、たまに病院に行って仕事をすることもあったが、それはもう過去の話。さらに新型コロナウイルス感染症の問題が出てきてからは、自宅で仕事をする元気もない。そんなわけだから、休みの日は休む。
ただ、それは毎日の仕事があるから、その分休むことができるということ。仕事があるということがとても幸せだということを自覚しなくてはいけない。
今、多くの人がCOVID19によって仕事を奪われている。補償だのなんだのをどうしたらいいのか、私にはわからない。イギリスでは莫大な補償が始まっているらしい。日本でも、ある程度補償されれば人の移動を減少させることはできるだろうが、では果たしてどこまでそれができるのだろうか。
鎌倉の桜は今日明日が満開だろう。5月並みの陽気の中、コロの散歩で妻と娘と歩いた。わずかながらいい香りがしてくる。そういえば、匂い。毎朝、花の香りを嗅ぐことで、嗅覚障害のないことを確認する。何かにつけて味覚も確認してしまう。まあ、これは簡単なコロナウイルス チェックといえるかもしれない。
散歩をしていたら知り合いのおうちの椿が美しく咲いていた。花というのは、どんな時も心に安らぎを与えてくれる。
明日も家で

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二方面との戦いは負ける

2020年04月03日 | 自然災害・事故・感染症
今、多くの病院は二方面との戦いを強いられている。もちろん、一つは新型コロナウイルス感染症(COVID19)からの電撃作戦攻撃で、もう一つが従来の心筋梗塞、脳出血そして癌といった重篤な疾患を有する人たちへの高度医療だ。戦争をするときに手加減をしてはいけない。先の大戦で旧日本軍は日中戦争、太平洋戦争という二方面との戦争を戦い負けた。戦争とはそういうものだ。そして人類はCOVID19との戦争にすべての医療資源を投入したいところだが、もちろんそんなことはできない。とくに人的資源がもともと枯渇気味だった日本で、この状態はかなり厳しい。すでに人が足りない上、収容するためのベッドも足りないということが起こりつつある。もし、いま中高年の人で癌が見つかった、心筋梗塞を起こしたといったところで、病院が深刻な人手不足、医療資材不足を起こしていたらつい1ヶ月前には受けることができていた高度な救命医療を受けることができない可能性がある。医療崩壊とはそういう事態をも含む状況のことだ。

ある研究者による解析では、日本での感染拡大が”なんとか抑えられてきた”のに、欧米で感染が爆発しているのは生活様式などのせいではなくて、欧米ではより感染力の強い亜型(欧州亜型、米国亜種)が存在するからという考えられるとのことだ。そして、そういった感染力の強い亜型を卒業旅行帰りの大学生が持ち込んで拡散させたと。そして、このままのペースで感染拡大が進めば、4月11日頃に危険水準に達するそうで、このラインを超えると爆発的感染拡大(オーバーシュート )のフェーズに突入し、感染者数は増加の一途をたどり、全産業活動が再起不能な形で停止を余儀なくされるということだ。興味のある方はCOVID-19情報( 横浜市立大学データサイエンス学部佐藤彰洋教授のCOVID-19(新型肺炎)の感染拡大抑止に関する研究・検討資料内容を共有するページ)をご覧ください。

さて、今日も一日仕事を終えてやっと帰ることができる。それにしてもまったく調子の出ない一週間だった。私の勤務先の病院にも医者、看護師、検査技師さんとたくさんの新人さんが入ってきたが、気の毒に院長の挨拶とか辞令交付とかないまま仕事が始まった。希望に胸膨らませ、なんてことは全くなく、いよいよ戦争が始まるという緊迫したところにきてしまったのはお気の毒としか言いようがない。病理もCOVID19とは無縁ではなく、その準備もしておかなくてはいけない。

最近、マルチーズのコロがよく散歩に出かける。ナイトが乗り移ったのかと思えるほどで、昨晩は娘を引っ張って駅まで迎えにきてくれびっくりした。とても13歳とは思えない健脚ぶりだ。明日は私も近所の桜の木まで連れて行ってもらおうと思っている。
晴れるといいね

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満員電車と夜の街、喫煙、そして病院

2020年04月02日 | 自然災害・事故・感染症
ひさびさに良い天気。いつの間にか新緑が増えている。ウグイスの声が耳に心地よい。
怖い怖いと思いながらも、今朝も電車通勤。他の人も同じ気持ちだろう。自分だけが特別だなどとは夢夢考えてはいけない。
新型コロナウイルス感染症(COVID19)感染予防のためのソーシャルディスタンスの確保などとは程遠い状態だが、みなさん、息を止めたようにしているし、鉄道会社は窓開け、換気を励行して頑張ってくれている。そういったことが奏功しているのだろうが、満員電車が日々運行されているにも関わらず、そこでは目立った感染拡大が起こっていないということは、新型コロナウイルス感染症というものが、空気感染をするようなものではないということがわかるし、注意していたら感染は防ぐことができるのだ。

それに引き換え、夜の街。やっと行政も歓楽街が感染拡大の温床となっていることを明らかにした。これで濃厚接触の一つの型としてこのようなものがあるということが、見えてきた。そういうところで、よろしくやったあとの中高年者が新型コロナウイルスに感染し、挙げ句の果てに病院に押し寄せている。そして、そういう人たちのために、貴重な医療資源が費やされている。自己責任といっては酷だが、医療関係者の一人としてはこれ以上は勘弁してほしい。海外旅行帰り、合唱団、ジムなどで感染するのも同じだ。もちろん、これが平時で、散発的に患者が発生するというのであればそれはいいが、この状況で、さらにはそういう中高年者のために働いている医療従事者が差別されるような段階となっているわけで、よく考えてほしい。自分だけは大丈夫、ということはない。

喫煙も感染、悪化のハイリスクということがわかった。COVIDで重症化したくない喫煙者は今すぐタバコをやめたほうがいい。タバコによる気道上皮へのダメージは大きいが、やめたら、すぐに上皮は元気になる。上皮が元気になれば、ウイルスに対する防波堤となる。いまさらということはないので、いますぐやめたほうがいい。ちょうど東京都が4月1日付で受動喫煙防止条例を施行して、2人以上の人が利用する施設は原則屋内禁煙となったのだからいい機会だ。このことについて商売が成り立たない、という飲食店の怨嗟の声が朝刊に出ていたが、いまや、非喫煙者の方が多い時代、その人たちを相手にした商売をしようという発想の転換はないのだろうか?タバコはただのニコチン中毒でしかない。
”当店は、ソーシャルディスタンスに気を使いながら楽しく飲める、嘘偽りのない完全禁煙の店です。また、濃厚接触はありません。”という看板を出したら、そこを選んでやってくるお客はいると思うのだが。

医療崩壊が目前に迫っている。正直なところ、医療資源はジリ貧だ。節約に節約を重ねてなんとか正常の医療レベルを維持しているが、それもどこまでもつかわからない。感染爆発となって患者さんが一気に押し寄せたら、今以上に消耗品の消費量は増加して枯渇してしまう。地域の最後の砦のような基幹病院ですらこうだから、中小病院、開業医では事態はもっと深刻だ。マスクは数日連続して使わざるを得ないという話も聞く。消毒薬も枯渇気味だし、手袋の一大生産拠点であるマレーシアが大変な状況になっているとのことで、このままでは採血もままならないこととなりそうだ。欧米で起こっていることは他人事ではなく、明日の日本だ。今ここで頑張って感染拡大が起こらなかったら、それが一番。何事も起こらないのが一番なのだ。”誰もかからない”ことを目指して頑張りましょう。
きっとやれる

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感染したくない中高年者に知ってほしいこと、自覚してほしいこと

2020年04月01日 | 自然災害・事故・感染症
帰り、若宮大路の段葛を歩いた。例年だとこの時間でも夜桜見物の人が大勢歩いているが、観光客らしき人が2、3組と、近所の人が同じぐらいで、閑散としていた。

いよいよ新型コロナウイルス感染拡大が爆発的増加のフェーズに入ってきた。パニックを起こさせないために政治家、厚労省がその言葉を使わないでいるだけだと感じる。これがエイプリルフールの冗談であったらどれほどいいかと思うが、残念ながらそうはいかない。
各病院は臨戦体制を敷いているものの、マスクは相変わらず供給不足だし、アルコール消毒液もない。検査に使う器具も先行き不安だ。あちこちの病院で院内感染が起き、多くの医療従事者が疲弊して感染している。医療というものがどれほど神経体力を使うものであるのかを目の当たりにする。そして、いかに多くの人が自分の健康のために医療にすがって生きているかということも。
でも、残念ながら急激な感染拡大と医療崩壊は目の前で起き始めている。台東区の名門病院で起こったことは対岸の火事ではない。全国どこでも起こりうることだ。

医療従事者以外の人に伝えたいことがある。

あなた自身が感染しないでください!

それにはどうしたらいいか。それは外に出ないことだ。不用意に外出して感染したら、医療機関の世話になることになる。一人でも感染者は少なくなければいけない。

若者が感染を広げているということをあげつらう論調が多いが、彼らは勝手にかかって、ほとんどは誰にも迷惑をかけずに軽症で治ってしまう。20代の免疫力は40代のそれの倍近くあるのだ。感染のサイクルを若者の範囲内で済ませておけばやがて彼らみんなが集団免疫の壁となってくれるようになるだろうとさえ思う。一方で重症化しているのは中高年者がほとんど。たしかにクルーズ船に若者はそんなに乗っていなかったはずだし、ライブハウスで感染が報告されたのは40歳以上のおじさんおばさん。ホットヨガにしても、スポーツジムにしても、合唱団にしても、中高年者が感染して重症化している。ナイトクラブだキャバクラだガールズバーだので感染しているのはこの期に及んで遊んでいるおっさん達だ。そして、そいういうおっさんが若い女の子に感染させるという悪循環。どこで感染したかわからないと言っている有名人がいるが、感染後の経過よりも、情報公開すべきなのは感染した契機だ。わざわざ名前を出さないでいいので、感染が思い当たる場面を10でも20でもあげてほしいと思う。

”自分だけは大丈夫”、と考えている中高年者こそが問題で、いざかかったら、感染したら自分がかわいそう、という以上に周りの人への迷惑になるということを自覚すべきだし、下手をすると自分は死ぬかもしれないと想像力してほしい。若者が感染を拡大させるのを防ぐというフェーズは過ぎた。若者たちに対し、理不尽な外出禁止を言う前に自分たちこそ家でじっとしていなくてはいけない。そういう人たちのために人工呼吸器、ECMOが使われ、医療従事者が疲弊してしまうという状況が招来されてしまっては本末転倒もいいところだ。食事療法を守らず糖尿病、高血圧となった上、酒を飲み過ぎ、肝機能を低下させながら周囲への配慮を欠く喫煙者が、夜の歓楽街の3密バーで新型コロナウイルスに感染し、その挙句に多額の医療費が使われ、若い医師、看護師が消耗し医療現場から退場する。そんな医療崩壊を食い止めるには今すぐ行動に移すしかない。
私は病理医なので今すぐ何かできることはなく、最前線に立つことになるのはしばらく先になるだろうが、検査部門としてやらなくてはいけないことはたくさんある。
家にいよう
Stay home!

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