福島第一原発事故は二重に人災・・・
東日本大震災から1カ月が経とうとしています。
避難所での生活改善、仮設住宅の建設などもまだまだメドが立っていません。
被災関連死など、痛ましいことが続いています。
ましてや、被災者の生活再建、地域経済の再建などはこれからの先のことです。
それを阻んでいる一つに、福島第一原発事故による放射能漏れがあります。
福島第一原発で炉心溶融が起こって冷却するために放水することをやりました。応急処置としては致し方ないことだと思います。
しかし、原子炉の廃炉を恐れて圧力容器内に応急処置として海水を注入する事にちゅうちょした事が、その後の対応に影響していると思います。
燃料棒の入っている圧力容器内には一次冷却水があり、それで発電タービンを回しています。その周りを格納容器が取り囲んでいるわけです。
放水は格納容器にかけたわけですが・・・。格納容器と圧力容器の間の空間は空気なわけで格納容器の鉄板は冷えても、圧力容器の鉄板はなかなか冷えない。ましてや燃料棒の冷却には遠く及ばない・・・。
共産党衆議院議員の吉井英勝さんは、マスコミでも取り上げらているように以前より原発事故の危険性を指摘してきました。
【当時の議事録】
今回の事故は、①「過酷事故」(大量の放射性物質を放出するような重大事故)を想定すれば予期できる問題があったのに対策をとらなかった②事故発生の初期段階で直ちにやるべきことをしなかった。
という二重の意味で人災だと指摘しています。
今でも第1号器の炉心の温度は200度とか報道されています。圧力容器の鉄が溶けるのが1300度、燃料棒を覆っているジルコニウムが解けるのは1800度といわれますが、曲がったり、変形したりするのは、ずっと低い温度で起こります。
融点に達しなくても変形して「底が抜ける」ってことにもなりかねません。
吉井さんはさらに、数か月、数年続いても燃料棒を冷却する事と、大気中と海洋や土壌への放射性物質放出の阻止に全力を尽くすことと言っています。
僕が先日書いたブログ(福島第一原発の事故の経過について思う事・・・)の、「本来の冷却機能が復活しても、燃料棒が核反応を起こさないように半永久的に冷却し続けないといけないのかな。
発電もできないし、核反応を抑えるために電気を使い続けないといけない究極の無駄遣いになりそう・・・」
は、本当の事のようだ・・・。
放射能を帯びた汚染水が大量生産されてしまった原因は、後先考えないでドンドン放水してしまった事に端を発します。
でも、起こしてしまった事はしかたありません。
問題は、安易に海洋に投棄しない事です。
以前言った、「いたちごっこ」から早く脱却して、本来の冷却機能を取り戻してほしい。
そのためには、原子力の専門家だけでなく、電力などの電気工学の分野、圧力容器や配管、溶接などの工業化学の分野、冷却機能などの流体力学の分野、今回使ったゲル剤など浸食を抑えるための化学工学の分野・・・。
あらゆる知恵と力を総動員して危機の脱出を図らないといけないと切に思っています。
【共産党の福島原発Q&A】
【今回事故を起こした、沸騰水型原子炉】
東日本大震災から1カ月が経とうとしています。
避難所での生活改善、仮設住宅の建設などもまだまだメドが立っていません。
被災関連死など、痛ましいことが続いています。
ましてや、被災者の生活再建、地域経済の再建などはこれからの先のことです。
それを阻んでいる一つに、福島第一原発事故による放射能漏れがあります。
福島第一原発で炉心溶融が起こって冷却するために放水することをやりました。応急処置としては致し方ないことだと思います。
しかし、原子炉の廃炉を恐れて圧力容器内に応急処置として海水を注入する事にちゅうちょした事が、その後の対応に影響していると思います。
燃料棒の入っている圧力容器内には一次冷却水があり、それで発電タービンを回しています。その周りを格納容器が取り囲んでいるわけです。
放水は格納容器にかけたわけですが・・・。格納容器と圧力容器の間の空間は空気なわけで格納容器の鉄板は冷えても、圧力容器の鉄板はなかなか冷えない。ましてや燃料棒の冷却には遠く及ばない・・・。
共産党衆議院議員の吉井英勝さんは、マスコミでも取り上げらているように以前より原発事故の危険性を指摘してきました。
【当時の議事録】
今回の事故は、①「過酷事故」(大量の放射性物質を放出するような重大事故)を想定すれば予期できる問題があったのに対策をとらなかった②事故発生の初期段階で直ちにやるべきことをしなかった。
という二重の意味で人災だと指摘しています。
今でも第1号器の炉心の温度は200度とか報道されています。圧力容器の鉄が溶けるのが1300度、燃料棒を覆っているジルコニウムが解けるのは1800度といわれますが、曲がったり、変形したりするのは、ずっと低い温度で起こります。
融点に達しなくても変形して「底が抜ける」ってことにもなりかねません。
吉井さんはさらに、数か月、数年続いても燃料棒を冷却する事と、大気中と海洋や土壌への放射性物質放出の阻止に全力を尽くすことと言っています。
僕が先日書いたブログ(福島第一原発の事故の経過について思う事・・・)の、「本来の冷却機能が復活しても、燃料棒が核反応を起こさないように半永久的に冷却し続けないといけないのかな。
発電もできないし、核反応を抑えるために電気を使い続けないといけない究極の無駄遣いになりそう・・・」
は、本当の事のようだ・・・。
放射能を帯びた汚染水が大量生産されてしまった原因は、後先考えないでドンドン放水してしまった事に端を発します。
でも、起こしてしまった事はしかたありません。
問題は、安易に海洋に投棄しない事です。
以前言った、「いたちごっこ」から早く脱却して、本来の冷却機能を取り戻してほしい。
そのためには、原子力の専門家だけでなく、電力などの電気工学の分野、圧力容器や配管、溶接などの工業化学の分野、冷却機能などの流体力学の分野、今回使ったゲル剤など浸食を抑えるための化学工学の分野・・・。
あらゆる知恵と力を総動員して危機の脱出を図らないといけないと切に思っています。
【共産党の福島原発Q&A】
【今回事故を起こした、沸騰水型原子炉】