きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

自由を求めて パレスチナとイスラエル③ 占領抵抗活動 暴力には非暴力で

2015-12-13 16:06:21 | 国際政治
自由を求めて パレスチナとイスラエル③ 占領抵抗活動 暴力には非暴力で

この2カ月余、大学生のピサン・タミミさん(21)のように占領に抵抗する若い人の活動がパレスチナに広がりました。最近10年間無かったことです。
同時にこの2カ月余、ほぼ毎日のように、パレスチナ人がイスラエル兵らを襲い、イスラエル兵がその場でそのパレスチナ人を射殺したと、イスラエル側が発表しています。パレスチナ人がイスラエル兵を刃物で襲ったり、イスラエル兵に自動車で激突したりしているといいます。



ナビサレ村へのユダヤ人入植地=11月27日


「街路の処刑」
衛星テレビ局アルジャジーラは4日の時点で、10月1日以降の衝突で、パレスチナ人112人、イスラエル人21人が殺害されていると伝えました。
イスラエル紙などによると、襲撃するパレスチナ人についてのイスラエルの情報機関の分析はこうです。一匹オオカミの若者で、彼ら自身の未来が見えず絶望している―。イスラエル兵がその場で射殺しているのは、そういう若者でした。人権団体は「街路の処刑」と呼び非難しています。

血は血を招く
ナビサレ村のマナル・タミミさん(39)にパレスチナ人による襲撃について聞くと、「殺人には反対です。血は血を招き、痛みと苦しみをもたらすだけですから」と答えました。同時に、イスラエル兵に肉親を殺された者が復讐で襲うなどしている「状況を理解します」とも言います。
ケリー米国務長官が先月、イスラエルのネタニヤフ首相との共同会見で、パレスチナ人の襲撃を「テロ行為」と非難しました。マナルさんは「イスラエル軍に毎年巨額の援助をしている米国に、問題を語る権利などありません」と一蹴しました。
彼女は「パレスチナ人を非難する人は何をしていますか」と問い、「イスラエルの暴力、占領をやめさせるべきです」と主張しました。
そして「イスラエルの暴力に非暴力で対抗するのは簡単ではありませんが、私たちは非暴力で抵抗しています。これに対するイスラエルの対応は恥ずべきものです。いまだに催涙弾や実弾を撃ち、少年たちを拘束し、女性も射殺しています」と話しました。
パレスチナの政治家ムスタファ・バルグーティ氏はこう語っていました。「私たちのたたかいは自由を求めるたたかいです。インドでガンジーが、南アフリカでマンデラがやったようなたたかいです。植民地制度は永久に生き残れないということをイスラエルは理解していない」
(おわり)(ナビサレ〈ヨルダン川西岸〉11小玉純一 写真も)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2015年12月10日付掲載


パレスチナ人の襲撃からだけ見ると、ISなどと同列に見る傾向もありますが…。
パレスチナのたたかいは、「暴力には非暴力で対抗する」のが本流です。
コメント
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