きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

知って得する ベランダ野菜の作り方⑧ 土の作り方

2009-06-28 15:43:51 | 知って得する シリーズ
知って得する ベランダ野菜の作り方⑧
土の作り方
 最終回となる今回は土作りについて解説します。これまでは市販の用土を使ってきましたが、数種類の基本用土と肥料の配合で、葉物野菜用、実物野菜用に適した土を独自に作ることができます。また、用土を再利用する方法も紹介します。


◆用土と肥料の準備◆
 一般的な野菜類に使用するなら、①畑土(できるだけ深い部分の土)②完熟堆肥(たいひ)か腐葉土③パーライトかバーミキュライトを用意します。畑土が手に入らなければ赤玉土でもかまいません。肥料としては、石灰、油かす、化成肥料を用意します。

◆混合する割合◆
 ①②③の基本用土を、収穫まで短期間の葉物や根物野菜では、体積として7対2対1くらいの割合で、トマト、ナス、キュウリなどの実物野菜では5対4対1~4対5対1くらいの割合で混合します。さらに、用土10リットルあたり、石灰5グラム、油かす20グラム、化成肥料10グラム程度を混ぜます。全体が十分に混じったら、袋などに入れて1週間くらいなじませます。

◆用土の再利用◆
 プランターから土を取り出して、ビニールシートの上などに広げ、大きなゴミを取り除いてから、しばらく乾かします。次に7~8ミリ目のふるいにかけ、細かい根のかすやゴミを取り除きます。
 次に土を透明のビニール袋に移し、全体が湿るくらい水をかけます。袋を閉じ、真夏の直射日光がよく当たる場所に置きます。すると土の温度が70度以上に上がり、害虫や病原菌が死滅します。
 効果が十分に出るまで、2週間程度は光にさらします。このとき、時々袋を裏返して、まんべんなく熱が行き渡るようにします。
消毒が終わったら、前述の割合で堆肥、パーライト、肥料などを混ぜます。

◆ステップアップヘ◆
 用土を作る材料には、ここで紹介した以外にもさまざまなものがあります。栽培の方法も、野菜の種類も、紹介しきれなかったものがたくさんあります。これから先は皆さん自身で試行錯誤し、工夫して、野菜作りを楽しんでいただければと思います。
(おわり)
塚越覚(農学博士千葉大学園芸学研究科)


【再生用土のつくり方】
一度栽培に利用した土は、たとえ消毒したとしても、最初の土に比べて性質が大きく変わっています。それが野菜にできるだけ影響しないように、できれば新しい用土と再生用土を半々ぐらいの割合で混合して使います。

【しんぶん赤旗日曜版】2009年6月28日付けより転載

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