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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

検証 維新の「身を切る改革」⑨ 社会保障の原則壊す

2023-10-27 07:10:13 | 政治・社会問題について
検証 維新の「身を切る改革」⑨ 社会保障の原則壊す
維新は、綱領に「政府は真の弱者支援に徹する」と記載。本来、すべての国民が受ける権利をもつ社会保障の原則を破壊し「真の弱者」に絞り込むべきと主張をしています。
社会保険では「受益と負担をバランスさせる」と主張。年金、医療などの公的保険を、払った保険料に応じて給付される民間保険のようなものに変質させる方向を打ち出しています。しかし、生存権を守るためには、払った保険料にかかわらず、必要に応じた給付が必要です。そのため、個人の負担と給付を切り離し、支払い能力に応じて負担を求めて所得の再配分をするのが社会保障です。維新は、社会保障本来の役割の破壊を主張しているのです。

無料化を拒否
また、「社会保険への過度な税投入を是正」「保険料の減免で対応」と主張。大阪府議会では、子ども医療費の18歳までの無料化を求める質問に「受益と負担の適正化から困難」(吉村洋文知事)と拒否。高い国民健康保険料を軽減するための一般会計から国保会計への繰り入れも「保険という性質上と税の公平性から適当ではない」(当時の松井一郎知事)と言い、市町村に国保料軽減のための一般会計繰り入れをやめさせる圧力をかけています。
保険のきかない医療を拡大し、患者に重い負担を求める混合診療の解禁・推進を維新八策に記載。国会で「医療分野などの岩盤規制に対して自らドリルとなると表明された安倍総理に…医療分野における規制改革に向けた御決意を」(2014年6月2日、東徹参院議員)とけしかけています。
コロナ禍で消費税を財源にした補助金で病床削減を加速化させる法案に賛成し、大阪では20~22年度に642床の病床削減や回復期病床などへの転換をし、今年度も479床もの削減・転換をすすめています。
高齢者医療費2倍化法では、国会の参考人質疑で医療の専門家から受診抑制による健康悪化がもたらされるとの指摘がされました。維新は「負担増で受診抑制が起こり、それによって健康が悪化すると言われているが、本当にそうか」(東徹参院議員)などと言い、2倍化法案に賛成しています。
今後5年で軍事費に43兆円も投じる軍拡財源法案では、「増え続ける社会保障関係費の抜本的な見直しをなぜしないのか」(井上英孝衆院議員、23年4月6日)と社会保障の削減を求めています。

拡充へ改革を
日本共産党は、社会保障に手厚い予算を充てることは、家計を支える面でも、地域経済を支える面でも、新しい雇用や投資を生み出し、経済を活性化させる面でも健全な成長を実現する大きな力になると訴え、社会保障削減から拡充への改革に奮闘しています。
(おわり)
(この連載は党大阪府政策委員会の名部廣美が担当しました)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年10月25日付掲載


維新は、大阪府議会では、子ども医療費の18歳までの無料化を求める質問に「受益と負担の適正化から困難」(吉村洋文知事)と拒否。高い国民健康保険料を軽減するための一般会計から国保会計への繰り入れも「保険という性質上と税の公平性から適当ではない」(当時の松井一郎知事)と言い、市町村に国保料軽減のための一般会計繰り入れをやめさせる圧力を。
日本共産党は、社会保障に手厚い予算を充てることは、家計を支える面でも、地域経済を支える面でも、新しい雇用や投資を生み出し、経済を活性化させる面でも健全な成長を実現する大きな力になると訴え、社会保障削減から拡充への改革に奮闘。

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