名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

岩井神社の春祭り

2010年04月04日 | セカンドルーム

 

今朝は放射冷却で冷え込みが強く、あたり一面が霜に覆われて、真っ白になっていた。


田んぼの水溜りには厚い氷が張り、ガラス細工のような霜柱が林立し、踏むのが惜しいくらいきれいだった。

 
開き始めた水仙も、蕾を固く閉じてしまいそうだ。


今朝の気温は-5℃であったが、日が昇れば霜も氷も瞬く間に消えていく。
陽光だけは春になった。

今日は岩井神社で、東照宮の宮司を招いて、祈年祭が執り行われた。


飛騨では、4月下旬まで各集落の鎮守の森で行われるが、4月14、15日の高山祭り(日枝神社・山王祭)は有名である。
毎年春は、五穀豊穣を祈り、秋は豊作に感謝する例祭が行われている。
秋の本祭りは、お神輿や祭り行列、獅子舞、お神楽など、様々な祭事が賑々しく行われるが、春は神殿の中で豊作祈願と諸事安全のお祓いが行われる。

昔から、春になると神様は里に降りて、人々の暮らしや農作業を見守り、秋の収穫を見届けて山に帰ると信じられてきた。
祈年祭は、農業神事が中心であるが、最近は新入学や、就職した人たちの、学業向上や安全祈願などのお祓いも行われる。


小学校は3名の入学者がいたが、父兄に付き添われ、小さな手で玉ぐしを捧げている姿がかわいらしかった。
試算によると学区の小学校は、これから入学者が0の年もあるので、統廃合の議論も既に始まっている。
例祭に参加する人たちも年々減っていくので、長く続いた例祭や季節ごとの神事など、伝統行事を維持するは大変なことだろう。
全国から観光客が集まる高山祭りとは比較できないが、数少ない氏子だけで厳かに執り行われる神事は、祭り本来の姿を見ることが出来る。

コメント (4)
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