今朝は、南の風が暖かい空気を運んで来たのか、ストーブを焚く程の寒さは無かった。
飛騨地方は、霜と乾燥注意報が出ていたが、霜の予報は外れたようだ。
うららかな春の陽気で、つくしの頭も弾け、蕗のとうも花が開いて蜜蜂が寄っていた。
つい最近まで、雪や霜に耐えていた水仙が、暖かい日差しを受けていっせいに開花した。
花は可憐だが、枯葉を押し退けたり、持ち上げたりして咲く姿は逞しい。
湧き水の周りに自生しているクレソンが、わさびを取り囲むように密生していた。
飛騨牛のステーキに添えれば、味を引き立てるが、今日は質素にお浸しでいこう。
裏山の椎茸は、雨が降らない上に、空気もカラカラに乾燥しているので、大きくなる前に干割れしている。
直射日光の当らない杉林の中でも、乾燥した風が吹き込んでくるので、笠の水分を奪ってしまう。
本格的な発生の時期を迎えたので、一雨欲しいところだが、こればかりはどうにもならない。
ハウスの菌床栽培は、温度も湿度もコントロールできるので、安定した収穫が出来るが、原木栽培はいつも天気に左右される。
低温や乾燥に耐えた椎茸は、形は不揃いで小さいが、身がしまって味は格別だ。
春の遅い飛騨も、日ごとに春色が濃くなっていく。