名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

師匠の指導で山仕事

2010年04月06日 | セカンドルーム

 

早朝は霧に覆われ、霜も降りていた。
太陽が顔を出すと、霧も下の方へ流れていって、春らしい青空が顔を出した。
天気も良さそうなので、近所のおじいさんを誘って、山へ出かけることにした。
どこの家も広い山を持っていて、昔は炭を焼いたり、薪やパルプ材の切り出しで収入を得ていたが、今はその需要も無くなり、山で仕事をする人は少ない。
最近の自然志向で、きのこの原木栽培用のほだ木や、ストーブ用の薪の需要も少しはあるが、手間賃にもならないと、あまり積極的にしない。
大正9年生まれのおじいさんは、子供の頃からこの山で仕事をし、山すそをならして田畑を作ってきた。
自然が厳しい上に、野生動物の被害も大きいので、山奥の田畑は次々と放棄されていったが、このおじいさんは最後まで田畑を守っていたが、3年前に断念してしまった。

 現役の頃の田植えの準備
見た目にはのどかな山里風景であったが、機械が入らない小さな田を維持するのは、想像以上に大変だ。


何十年もかかって作った田が、少しずつ元の山に帰っていく姿を見るのは、さぞかし辛いことだろう。

今日は、おじいさんの山で切らせてもらった木を、1mの長さにチェンソーで切り、家まで運んだ。


おじいさも、昔取った杵つかで、小枝を鋸で切って束ねてくれた。


太い幹はストーブ用の薪にし、直径10センチほどの木は、椎茸栽培用の「ほだ木」に使う。


先週は、「なめこ」の植菌が終わったので、しばらく井桁に積んで乾かした後に、椎茸菌の付いた駒を打つ作業をする。
2週間ほど寝かせたら、裏山に運んで並べておくと、来年の春から椎茸の収穫が出来る。ようやく春らしい陽気になって、外の仕事が苦にならなくなった。

コメント (6)
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