今朝は雨上がりで、あたり一面にもやが立ち込め、暖かい朝だった。
桜の蕾も膨らみ、ピンク色を帯びてきたので、いよいよ山里も桜のシーズンの開幕だ。
このあたりでは、吉野桜の開花までに、椎茸栽培の原木に植菌をするといわれている。
先日は、なめこの植菌が終わったので、今日は椎茸のほだ木作りをした。
玉切りして日陰に保管しておいたナラの原木に、椎茸の種菌を打ち込む作業である。
12本の原木に500個の駒を打ち込み、保温と保湿のため、コモを被せて2週間ほど寝かせておくと、椎茸菌が活着する。
それを直射日光の当たらない木陰に立てかけておくと、、来年から春と秋の年2回収穫が出来る。
コモにくるんで寝かせておいたなめこのほだ木は、菌が回った印の白い菌糸が付いていたので、杉林の中へ運んで本伏せをした。
伏せ方は色々あるようだが、なめこは地面に直接並べるか、乾燥するところでは地面に少し埋めることもある。
この場所は、湿気が多くてほだ木の腐食が早いので、丸太を枕にして片方を少し浮かせて、交互に伏せることにした。
去年の秋は、この伏せ方でたくさん取れたので、味を占めて今回は少し枕を高くしてみた。
なめこは椎茸と違って、来年の秋から発生して年1回の収穫である。
去年の春に植菌した椎茸のほだ木から、昨日の雨と暖かさで本格的に出始めた。
収穫まで随分時間が掛かると思っていたが、あっという間にその日が来てしまう。