日本シリーズ雑感

野球の日本シリーズは第二戦を終えて1勝1敗と、どちらのファンでもない私はできるだけ多くの試合を見たいので、望み通りの接戦になりそうな雰囲気です。この日本シリーズはセリーグの本拠地ではDHがなく、パリーグの本拠地ではDHがあります。

以前はセリーグのチームがDH制を得ると、うまく使いこなせずに、DHが8番や9番を打っているケースもありました。しかし、今は交流戦でセリーグのチームも合計12試合DH制を戦うようになったので、DHの使い方もうまくなりました。

中日の場合、一塁を守っているブランコをDHに回し、守備の良い選手を代わりに使う手が考えられます。DHに普段代打専門の選手を置く手もありますが、中日の場合は代打専門の選手を入れるよりは守備を固めた方が良さそうに思います。

逆にDHのないセリーグの本拠地へ行くパリーグ側も、交流戦で対策を立てています。一番のポイントは、チームで一番打つ選手を決してDHに置かないことです。かつては元西武のデストラーデのようにDH専門の強打者がいましたが、今のロッテでは金泰均は一塁の守備についており、クライマックスシリーズでDHを打っていた福浦は惜しげもなくベンチに置いています。

また、投手のローテーションの回し方も、クライマックスシリーズとは違います。ロッテが第一戦で成瀬を5回で下ろしたことで、普通は中4日で第五戦ですが、第三戦を落とした場合に中3日で第四戦に持ってくる可能性も出ました。第四戦も早い回で降板できるような展開なら、再び中3日で第七戦ということも考えられます。

ただ、日本シリーズでは第二戦の先発投手が最も大事です。ここで結果を出せば、移動日を2日挟むため、第六戦に中5日で先発できます。中日のチェンが第二戦で結果を出して、いつでも第六戦に行ける状態にしたのとは対照的に、ロッテのマーフィーは打ち込まれ日本シリーズでは戦力にならない状態になってしまいました。

この事実を見ると、中日若干有利という気もしますが、マリンスタジアムのロッテの雰囲気は今やリーグを代表するほどで、ここで少なくとも一つは勝たないと名古屋に戻って来られないことは一つのプレッシャーになるかもしれません。