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山形戦マニアック分析

2010-11-01 19:13:01 | 浦和レッズ
まずは、宇賀神はなぜハーフタイムに替えられたかという理由は、翌日の練習試合に出場していたことを考えると、プレー内容が良くないから替えられたと見て間違いないと思います。宇賀神を左MF、サヌを左SBに置く布陣は「二段ロケット」のようなもので、まず宇賀神が相手SBに1対1で仕掛け、抜けなければ後ろをサヌが上がってくるという二段構えの攻撃を意図したものと推測できます。

土曜の試合では、攻撃の第一歩になるべく仕掛ける必要のあった宇賀神の仕掛けがほとんど効きませんでした。山形の4-3-2-1の布陣も関係あり、右FWの北村が帰陣すれば、浦和の攻撃の二枚に対し、山形は三枚を守備に使うことができます。

それでも、前半20分までの浦和は全く失点する気がしない、一方的な内容でした。山形のカウンターを細貝、柏木、サヌらが1対1の強さで止めていたからです。この動きが90分できれば、少なくとも失点することはないですが、山田暢久のパスミスを宮沢に拾われてGKと1対1の形を作られたあたりから雲行きが怪しくなってきます。

山形のゲームプランは、前半で失点しないことでした。勝つときは1-0、負けるときは大敗という山形は得失点差はマイナスです。とにかく接戦に持ち込まなければ話にならないと考えた小林監督が、慎重策を選ぶのはフィンケ監督も予想していたでしょう。

サイドを崩してエジミウソンのワンタッチプレーに賭けるのは、いつもの浦和の戦略ですが、実際にゼロで守り切られると待ちきれずに、後半の頭から宇賀神に代えて高橋峻希を投入してきます。縦の宇賀神から、横の高橋峻希に代えることで、守りを固める山形を中央から崩そうという意図があったものと思われます。

ただ、本来ならベンチで最も使える駒だった高橋峻希は、相手が疲労してくる後半20分過ぎから出したかったはずです。宇賀神の不調で予想外に出番が早まったことが、最後のところで高橋峻希の切れを鈍らせた可能性もあります。また、宇賀神を代えた理由には彼の累積警告(4枚)もあったと思います。次節出られない選手を長い時間使うより、次節のスタメン候補を長く使いたいという意図もあったと思います。

石川のFKを田代の頭に合わせたシーンは、DFラインが完全に裏を取られてしまっています。ラインを揃えて、オフサイドに掛ける手もあったはずで、油断もあった失点だと思います。引き分けそうな試合を負けてしまう、戦い方のまずさは今季の浦和に共通する弱点で、フィンケ監督は勝負強さを植えつける監督ではないということを露呈しています。今月一杯はフロントの間で秘密の話し合いがなされると思いますが、どうするかは判断に迷うところでしょう。
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