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中継ぎタイプか?(十亀剣)

2012-07-11 10:58:46 | 他スポーツ
先日、西武のドラフト1位ルーキーの十亀剣投手がプロ初勝利を挙げました。先発が崩れた後の2イニングをしっかりゼロで抑え、その裏の回に味方が反撃した勝利です。これこそ中継ぎ投手の役割で、できるだけ少ない点差でしのげばいつか味方打線が打ってくれると信じて投げるのが役割です。

80年代に巨人で鹿取が中継ぎをやっていた頃は、中継ぎ投手を数字で評価するホールドポイントはなく、いくら投げても勝ち負けセーブ関係なしと不遇の立場でした。しかし、今は中継ぎ投手の浅尾(中日)がMVPを取る時代です。中継ぎ投手も正当に評価されるようになりました。

十亀の場合は、JR東日本時代の都市対抗で先発だったこともあり、しかもボールに力があるので、西武は最初は先発として期待していたと思います。ただ、今の十亀は制球が安定しておらず、1イニングに一つは四球を出す危なさがあります。少し点差のある中継ぎでないと怖くて使えないのがベンチの本音だと思います。

それでも、中継ぎをやったことで十亀の良さも見えてきました。その長所は少し腕が横から出てくる変則投手ということです。短いイニングなら相手は球筋を覚えられず、力で抑えることも可能です。

逆球も結構あるので、リードする捕手の炭谷は結構大変だなとも思いますが、少しずつ長いイニングを投げられるようになれば、先発が崩れた試合でも拾えるようになってきます。社会人出の投手なので、どうしても昨年の牧田と比較されてしまいますが、十亀の場合は素材としての良さでのドラフト1位で、まだ育てられると思います。
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