Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

未知を恐れない(7/25なでしこ対カナダ)

2012-07-27 21:36:26 | レディース
カナダ女子代表はなでしこにとっては、比較的情報のない相手でやりにくさはあったと思います。アメリカと同じ予選の組に入りながら大抵北中米カリブ海予選を突破して国際大会に出てくることを考えると実力は確かですが、女子W杯で3戦全敗で1次リーグで消えたため偵察?している方は少ないと思います。

しかし、情報戦はちゃんと行われていたようで、カナダのキーパーソンと思われていたFWシンクレアの存在感はきっちり岩清水が消しました。シンクレアが良くなかったというよりは、なでしこがいいボールを入れさせなかったためだと思っています。実際、アメリカに似ているチームなのではと思っていたカナダは、縦パス主体のカウンターサッカーのチームでした。

この縦パスをゴールラインに流れるようにできたのは、なでしこがうまく縦の走るスペースを消したからと見ています。また、逆になでしこの方が縦のスピードを使うと、カナダのDFは意外と対応できていませんでした。川澄の先制点の場面は、大野のテクニックをカナダDFが予想していなかったともいえますが、川澄のスピードについていけなかったと見ています。

宮間の2点目のヘディングシュートはびっくりです。体が小さいことが弱点と言われているなでしこの中で、特に小さい宮間がまさかヘディングで勝つとはと正直驚いています。宮間自身も正直、カナダの屈強なDFは怖かったようで、新聞に載っている写真では宮間は目を思わずつぶっていました。

ショートパス主体のサッカーはカナダには通用したので、なでしこの今までのスタイルを続けていいという結果が出たと思います。次の相手はスウェーデンですが、ルール上何が何でも勝ち点3を取らなければいけない試合ではなくなったのはなでしこにとってもほっとする結果だったと思います。

スウェーデンに1-4で敗れている南アフリカ戦の勝利はノルマとして、スウェーデンにたとえ敗れても勝ち点6を確保できるチャンスはあります。もちろん、決勝トーナメントのどこかで当たる可能性のある相手ですから、あまり手を抜いてしまうのは問題ですが、なでしこにとっては練習試合くらいのつもりで臨んでもいい試合になったと言ってもいいと思います。
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戻りの早さ(7/26日本対スペイン)

2012-07-27 18:21:29 | ワールドサッカー
注目された国内最後の親善試合のニュージーランド戦で最後に同点ゴールを決められる失態を演じた理由もあり、男子の五輪代表の評判は良くありませんでした。特に、初戦の相手が欧州選手権優勝のメンバーをオーバーエイジで入れているスペインだったので、もってベスト8という五輪代表の評価は仕方ないと思っていました。

ただ、たとえメダル争いには絡めなくても、今回の五輪代表が自分たちの持ち味を出そうとして戦っていることは今回のスペイン戦で認めたいと思います。前回の北京五輪は3戦全敗という結果だけでなく、誰を出したときにどういう戦い方をするかが中途半端だった印象があります。

今回、直前の親善試合のベラルーシ戦、メキシコ戦を連勝してもマスコミの評価は低いままでした。確かに内容は良くない点もありましたが、もちろん負けるよりは間違いなく良かったはずです。

今回の五輪代表は最初のチーム立ち上げ時の広州アジア大会で、大学生とJ2のメンバーで戦った「何もないところ」から立ち上げて金メダルを取ったチームなので、関塚監督もメンバーが足りないなら足りないなりの戦い方には慣れているはずです。

それは今回のスペイン戦の金星にも現れていました。CKを押し込んだ大津のゴールもうまく相手を出し抜く大津らしいうまさが出ていましたが、一番良かったのはこの関塚ジャパンがそれぞれの持ち味を出したことです。

具体的に言えば、スペインとは力の差があることを認め、帰陣を早くしてブロックを作る手堅いサッカーを実行したことです。永井のスピードに清武のパスやドリブル、東の2列目からの飛び出しなどの持ち味を出しながら、守備に回ったらコンパクトな2ラインを引く戦い方で、ボール支配率33%の前半戦でスペインをゼロに抑えたのは評価したいと思います。

直接の勝因はバックパスを追いかけた永井の飛び出しにスペインDFマルティネスがファウルで潰して一発退場になったことです。永井のことをよく知っていれば、あのまま行かせてシュートを外すのに賭けた方が確率は高かったと思いますが、あそこでユニフォームを引っ張ってまで止めに行ったら退場になるのは正しい判定です。

相手が10人になってからの攻撃には課題を残しましたが、この勝利であと勝ち点4あれば確実に決勝トーナメントに行ける状況に持って行ったことは価値があります。まだ何も手にしていませんが、まずは良かったです。
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