Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

親日クラブできる(VVVフェンロ)

2012-07-04 18:35:31 | ワールドサッカー
昨日、元磐田MFの藤田俊哉氏の引退会見がありました。MFでありながら通算得点三桁と、FWだった元浦和の福田も上回る得点数は快挙だと思います。昨年限りで千葉を戦力外になっていて、今年は所属チームがなく、この時期に引退会見を開いたのは現役続行にこだわったからだと思っていました。

しかし、彼の引退会見で出た言葉は日本人史上初の欧州クラブの監督をやりたいという壮大な夢でした。受け入れ先も決まっていて、本田圭佑、吉田、カレンと日本人を多く受け入れてきたVVVフェンロでした。まずは下部組織の指導者からスタートして、いつかはトップチームの監督を目指すつもりのようです。

多分、引退会見が遅れたのはフェンロとの交渉や藤田本人がオランダ語で指導ができるレベルまで語学力を向上させるなどいろんな準備があったからだと思います。藤田は現役時代に半年間オランダのユトレヒトでプレーした経験があるので、オランダ語は初めてではありませんが、下部組織の指導者に通訳をつけることはあり得ないので、オランダ語で指導ができるレベルに持っていったのは相当の努力があったでしょう。

この藤田の挑戦は別の意味でも価値があります。VVVフェンロが日本に好意的なクラブになってくれたことです。残念ながら、フェンロの実力は残留争いが手一杯ですが、海外移籍のステップにフェンロを選ぶ日本人はこれからも出るでしょう。

こういうチームが一つでもあれば、代表が遠征したときにグラウンドを貸してくれたり、逆にフェンロからJリーグに来る選手も出るかもしれません。本田圭佑が2部時代にリーグMVPを取るほどの活躍で1部に戻してくれたことが、こういう形で返ってくるとは思いませんでした。

欧州クラブと日本の関係は今まではJリーグのチームがお金を払って契約を結び、契約が切れたらさよならという関係ばかりでした。今回のフェンロは提携うんぬんは関係なく、自主的に藤田を受け入れた可能性が高く、日本のサッカーはこういうところから発展するかもしれないと期待しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする