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世界の扉、開く(ロブソン・ポンテ)

2012-12-12 18:39:20 | 浦和レッズ
浦和にとっては来季は久しぶりのACLになりますが、浦和、ACLで自分の頭で検索をかけると一番最初にヒットするのは、2007年のグループリーグ第2戦、アウェイのシドニーFC(豪州)戦です。

初戦は力の落ちるペルシク・ケディリ(インドネシア)とのホーム戦だったので順当勝ちでしたが、浦和の試合で初めて世界の壁を実感したのがこのシドニーFC戦でした。当時のACLのグループリーグは1位のみの通過だったので、どうしても勝ちたかったシドニーFCが取った戦略が前からのプレスでした。

Jリーグではこんなプレスは見たことがなく、浦和はスピードには自信のあるはずの坪井が対応できずPKを献上すると、さらに早い時間で2点目を失います。この瞬間が最もACLの壁を痛感したときで、外国のリーグ王者が出ている大会だから当然レベルは違うと頭ではわかっていても、映像で浦和がこれだけ打ちのめされるとショックを受けました。

そんな絶望ムードを振り払ってくれたのが当時のゲームメーカー、ロブソン・ポンテでした。ポンテはレバークーゼン(ドイツ)時代にバラックの控えとはいえ欧州CLを経験しています。これくらいでカルチャーショックを起こすなと喝を入れてくれたのが前半30分くらいのポンテのミドルシュートでした。

これで勢いが出て、シドニーFCのプレスも弱くなり永井雄一郎が同点ゴールを決めた浦和はアウェイで貴重な勝ち点1を持って帰ります。今でこそアジアのチームの情報を得るために分析担当が渡航するのは珍しくありませんが、この当時はACLで日本のチームはグループリーグを突破したことはないという時代でした。

アジアの相手のことは選手に聞けば知らないと答えますが、実際に浦和の試合を見れば知っているのは一目瞭然でした。その後の試合を見れば、ここまで相手の弱点をあぶり出せるんだという浦和の強さを感じるようになります。

しかし、本当に苦しい修羅場になったときを救ってくれたのはポンテでした。決勝戦のアウェイのセパハン戦でミドルシュートで点を取ったのも印象深いですが、シドニーFC戦はチームが浮き足立ちそうになっただけに、あのときのポンテのゴールは鮮明に覚えています。
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