鳥栖戦プレビュー

浦和は日曜日に、ホームの埼玉スタジアムでサガン鳥栖と対戦します。12位と波に乗れない浦和ですが、17位と低迷している鳥栖からは確実に勝ち点3を取っておきたい試合です。浦和は、水曜日のルヴァン杯でサブメンバーとはいえ名古屋に2-0で勝ち、内容も良かったことで勢いをつけたい試合です。

浦和はオリベイラ監督が継続性を重視していることから、鳥栖戦は3バックを採用してくると思います。遠藤航、マウリシオ、槙野智章で守りを固めてからの速攻主体のサッカーで、鳥栖の組織が揃わない間の攻撃を見せたいでしょう。もっとも、鳥栖を率いるのはイタリア人のフィッカデンティ監督で、何をやってくるかわからない相手です。

鳥栖は5バックのような、浦和にスペースを与えないような守り方も辞さない相手です。この試合は鳥栖のスタメンを聞いても布陣はわからず、実際のピッチの並びを見るまで相手の仕掛けに注意する必要がある試合です。鳥栖の前節、清水戦は3-1の勝利でしたが、FWの元コロンビア代表のイバルボをベンチに置き、スピード型の田川と小野裕二の2トップでした。おそらく速攻主体で攻めようとしたのでしょう。

鳥栖といえば、豊田を最前線に置いてロングボールを蹴って攻める、かつての尹ジョンファン氏(現C大阪監督)のイメージがまだありますが、今はその豊田が韓国のチームに移籍して去っているので、今や鳥栖といえどJ2時代のカラーはなく、J1の他チームから出場機会を求めて集まってくるチームになっています。

浦和としては、立ち上がりに様子を見ることと、FWの興梠に近い距離からボールを入れることが重要になってきます。ロングボールではそう簡単には通らないので、どれだけ興梠を孤立させず、味方が興梠の近くでプレーできるかが大事な試合です。