相手カウンターに苦戦(8/10札幌対浦和)

今日のアウェイの札幌戦は、1-1の引き分けに終わりました。北海道は涼しく、夏場にデーゲームが可能なので、札幌戦の映像を見てから花火大会に出かけることができました。試合の印象ですが、予想通り1トップにジェイが入っていたこともあって、札幌は無理にアウトサイドを上げず5バック気味に入ってきました。それでも、前半一杯、相手右アウトサイドの白井が関根相手に果敢に仕掛けて優位に立ちます。

浦和と札幌の布陣が同じ3-6-1なので、札幌としては誰が誰のマークにつくか、比較的わかりやすい相手です。その札幌の守備の前に、浦和の1トップ2シャドーは消されてしまいました。縦パスが長澤やエベルトンに入っても出すところがなく、結局バックパスで途切れることが多く、浦和はボール支配率だけは高くてもチャンスを作れない展開でした。

逆に札幌はカウンター狙いに特化していました。シャドーにチャナティップと鈴木武蔵とスピード型がいるので、浦和の中盤でボールを奪ったタイミングを常に狙っていました。関根のタックルをかわしてフリーになった鈴木武蔵が、GK西川との1対1を決めていれば、序盤で決着した試合だったかもしれません。そのため、前半のシュート数は札幌の方が上という展開です。

後半、浦和も反撃に出て、高い位置でボールを取り返しに行きます。後半は札幌の動きが落ちてきたので、ショートカウンター狙いは機能し、興梠が惜しかったチャンスもあります。浦和の得点はCKからで、武藤が蹴ったCKからファーサイドのマウリシオが頭で落とし、相手DFに当たってコースが変わったところをエベルトンが頭で押し込んだものです。

しかし、札幌もすぐに反撃しました。左アウトサイドの菅を下げてLフェルナンデスを入れて、福森と入れ替わりながら上がるという手が浦和にとってはやりにくい手でした。右からのクロスに宇賀神がクリアできずに当てるのが精いっぱいで、このこぼれ球を鈴木武蔵に豪快に蹴り込まれて浦和は同点に追いつかれます。

GK西川のロングフィードからのカウンターが機能し、興梠のパスを途中出場のファブリシオが狙ったチャンスもありましたがGKクソンユンに止められ、相手カウンターに苦しんだ浦和は辛くも勝ち点1を確保するにとどまりました。正直言えば勝てる内容ではなかった印象です。エベルトンにゴールが出たのは良かったですが、興梠が多くの時間で消されていました。それだけ、札幌の戦い方が良かった試合でした。