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上海上港戦(A)マニアック分析

2019-08-28 21:07:29 | 浦和レッズ
後半、前のアルナウトビッチ、フッキ、オスカルが生きていない展開を見た上海上港のペレイラ監督は、予想通りDFを一人下げてアタッカータイプのFW(呂文君)を投入してきました。この呂次第でゲームの流れは変わると思われましたが、意外にも呂以外のところから試合は動くことになります。上海上港は布陣を4-3-3に組み替え、右にフッキ、中央にアルナウトビッチ、左に呂の3トップの布陣を引きます。

この交代で、ボランチ気味の位置に下がることになるオスカルが鍵でした。浦和にカウンターを食らったら止められないリスクもある交代ですが、オスカルが下がったことでボールが持てるようになり、ブラジル代表でも見せていた個人技を見せ始めてきます。このオスカルのドリブルの前に、浦和のDFは対応することができず、ゴール前に侵入されてマウリシオがファウルしてPKになります。

このPKをフッキが決めて1-2となり、試合はわからなくなります。この交代で上海上港は流れを取り戻し、いいときの上海上港のようにゴール前のアルナウトビッチにボールを入れる形を多く作るようになってきます。前半はあまり生きなかった、SBの攻撃参加も出始め、ついには呂文君のシュートがマウリシオの手に当たったとの判定で2本目のPKとなり、これをフッキがGKの上に蹴る大胆な弾道で射貫き2-2の同点になります。

ここで、浦和は攻めに行くか、引き分けもある程度視野に入れるか決断を迫られました。浦和の大槻監督が打った手は、ある程度引き分けも考えた交代で、エベルトンを下げて運動量の多い柴戸を入れて、オスカルを見させる手でした。この交代で長澤がボランチ気味に引いて、柴戸、青木、長澤が3ボランチ気味になる、中盤を厚くすることになります。

この手は効きました。途中出場で元気な柴戸の体力が、スタメンで出て疲れているオスカルを上回ったからです。これで、上海上港の攻撃はある程度抑えられ、最後は阿部勇樹、武藤雄樹と動ける選手を入れて補強した浦和が、この試合を2-2の引き分けでしのぐことに成功しました。このアウェイゴールの2点は大きく、ホームの第2戦で0-0、1-1の引き分けなら勝ち上がりの条件にできました。

上海上港のアウェイは映像越しでも厳しさは伝わってきました。芝生もめくれ上がり、どこへ行っても元気な浦和サポの声援もかき消されるほどでした。相手のペレイラ監督の手が効いて引き分けに持ち込まれましたが、後半のサッカーを90分実行するのは厳しいはずで、浦和としては相手が動かない隙をどう狙うか楽しみです。
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