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社会人野球の9番打者(源田壮亮)

2021-09-07 23:13:00 | 他スポーツ
今日の西武ライオンズは、映像で見ることは叶わなかったものの、写真の源田壮亮内野手の逆転2点タイムリーでソフトバンクに逆転勝ちしました。今日はその源田の話題にします。源田は社会人野球の名門、トヨタ自動車の出身ですが、社会人時代の打順は9番でした。社会人野球の9番打者の打撃がプロで本当に通用するかと思うのは当然の発想で、源田については西武スカウト陣は「走と守は持っている」と打撃は課題と見ていました。

源田はキャンプで、今一軍で活躍している呉念庭内野手と遊撃のポジションを争っていました。そのキャンプで、辻監督の指導で、社会人時代は当てて走る「走り打ち」だった打撃を、強く引っ張って一、二塁間を狙う打撃に改造しました。この改造が当たりました。左打者の源田の場合、進塁打の右方向の打球を打つには、強く引っ張る打撃が必要だったので理に適っていました。

この打撃改造の成果もあって、オープン戦で3割近い打率をマークして、開幕戦から9番遊撃でスタメンを勝ち取ると、2番に予定していた田代の打撃が上向かなかったこともあって2番打者に抜擢されることになります。首脳陣も源田については親心を見せ、負け試合で打順が回ってきてもあえて代打を出さず、相手の抑え投手の球筋を見て欲しいと、成長を促しました。

源田といえばもちろん売り物は守備です。普通の遊撃手よりはポジションが少し後ろなのが彼のノウハウで、肩が強く遠くからでもアウトにできる自信があるからこその守備です。実際、普通なら内野安打の、三遊間の深い位置で取っても、相手打者が俊足でなければアウトにできるほどです。どうしてもその守備範囲の広さ故に失策数はありますが、安打をアウトにした回数を考えれば彼の価値は大きいです。

それからはほぼ全試合、ライオンズの遊撃手は彼です。中島がFAでアメリカに渡ってから、長年にわたって課題だった遊撃手のポジションが固定できた効果は大きく、辻監督の1点を大切にする野球のキーマンになっています。最近は1番打者でも起用されており、出塁率が上がってくるともっといい選手になれます。野球日本代表「侍ジャパン」にも代走要員とはいえ出場し、今や日本を代表する選手です。これからも、彼の守備を見に、西武ドームに行きたいと思わせてくれる選手です。
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