徹夜明けで元気が出ないので、記憶で書けるネタで、現プレミアリーグのアーセナル所属のCB冨安健洋選手の記憶です。冨安は名前だけは知っていても、Jリーグでの印象がないですが、当時J2だったアビスパ福岡で2年間プレーし、入団2年目の19歳でベルギーリーグのシントトロイデンに渡っているからです。もちろん、この移籍が実現したのは、冨安が高校3年生でトップ昇格し、レギュラーでプレーしていたからです。
シントトロイデンは、ベルギー1部リーグでは下位のチームですが、このチームは日本の資本が参加しており、外国人選手として日本人を採用して「踏み台」にしてもらうことで移籍金を得たいという方針で強化しています。シントトロイデンでは1年半プレーしますが、イタリア・セリエAのボローニャから完全移籍のオファーが届き、移籍金を得たシントトロイデンの思惑は成功しました。
冨安の印象はそのボローニャ時代が大きいです。日本だとがたいのいいCBタイプという印象ですが、日本人のCBはスピードと技術があるので、ボローニャでは右SBで起用された試合も数多くあります。もちろん、試合の途中でCBに回してもそつなくこなせますが、SBとしてもクロスの精度などでは本職に負けない輝きを放っていました。
また、冨安は早熟な選手ということもあって、東京五輪代表でも期待されました。結果的に、五輪代表でも日本代表でも吉田麻也とCBコンビを組めたことは、今の日本の守備陣の構築に役立っていますが、東京五輪本大会では負傷の影響もあって本来のプレーではありませんでした。もっとも、ボローニャでの活躍や日本代表でのプレーで価値は上がっており、今季から名門アーセナルに加入しています。
まだ、アーセナルでの冨安のプレーは見ていませんが、評価が高いという報道は聞こえてきています。最近、忙しくてワールドサッカーのビデオを見る時間が確保できないのは残念ですが、アーセナルでの冨安のプレーは見ておきたいところです。CBなので、ゲームを通して注目するのは難しいでしょうが、あのアーセナルで試合に出るだけでもすごいことです。
冨安といえば、柔道五輪代表だった篠原信一氏に似ている外見も印象的です。篠原氏はシドニー五輪銀メダルまで行きましたが、冨安がその知名度を乗り越えたのは間違いなく、見かけによらず上手いところも、これからチェックしていきたいです。