大相撲九州場所は、平幕阿炎(あび)の初優勝に終わりました。14日目の時点では高安が2敗でトップでしたが、3敗で追っていた阿炎が高安との直接対決を制し、3敗を守った大関貴景勝との3人の決定戦になりました。
3人の決定戦になった場合は、3人とも1勝1敗で並ぶ可能性があることから、誰かが2連勝した時点で優勝決定とする「巴戦」が行われます。初戦が高安対阿炎でしたが、阿炎が左にずれた立ち合いをしたところ、気負い過ぎた高安が土俵に落ちて阿炎の勝利に終わります。
2戦目は阿炎対貴景勝でした。突き押しの同タイプの取組で力の差が出るかと思われましたが、貴景勝は結びの一番を取ってから短い時間で決定戦を迎えた不利がありました。まだ息も整えられなかった貴景勝は、阿炎に対して立ち合いで押し込まれて、阿炎が2連勝でこの巴戦を制しました。
阿炎は、過去には不祥事の再発防止会議を「寝ていた」と発言したり、コロナ禍での外出禁止令を破って飲みに行って3場所出場停止処分で幕下に落ちるなど、問題児でした。しかし、師匠の元寺尾の錣山親方が粘り強く更生を進め、今場所は入院中だった親方に最大のプレゼントを贈りました。この優勝は阿炎の地元越谷市ではそれなりに話題だったと思われます。
大関正代は2場所連続の負け越しとなり、来場所は関脇に陥落します。正直、大関在位2年ちょっとで5回のカド番という成績を見れば、この陥落は時間の問題だったでしょう。来場所10勝で大関に戻れますが、2場所連続で大きく負け越している彼の成績を見れば、それは絶望的と言わざるを得ません。
来場所はついに、大関が貴景勝一人になります。新大関の誕生に期待したいですが、最有力候補の関脇若隆景もなかなか二桁勝てないです。この大相撲戦国時代は、まだしばらく続きそうですね。
3人の決定戦になった場合は、3人とも1勝1敗で並ぶ可能性があることから、誰かが2連勝した時点で優勝決定とする「巴戦」が行われます。初戦が高安対阿炎でしたが、阿炎が左にずれた立ち合いをしたところ、気負い過ぎた高安が土俵に落ちて阿炎の勝利に終わります。
2戦目は阿炎対貴景勝でした。突き押しの同タイプの取組で力の差が出るかと思われましたが、貴景勝は結びの一番を取ってから短い時間で決定戦を迎えた不利がありました。まだ息も整えられなかった貴景勝は、阿炎に対して立ち合いで押し込まれて、阿炎が2連勝でこの巴戦を制しました。
阿炎は、過去には不祥事の再発防止会議を「寝ていた」と発言したり、コロナ禍での外出禁止令を破って飲みに行って3場所出場停止処分で幕下に落ちるなど、問題児でした。しかし、師匠の元寺尾の錣山親方が粘り強く更生を進め、今場所は入院中だった親方に最大のプレゼントを贈りました。この優勝は阿炎の地元越谷市ではそれなりに話題だったと思われます。
大関正代は2場所連続の負け越しとなり、来場所は関脇に陥落します。正直、大関在位2年ちょっとで5回のカド番という成績を見れば、この陥落は時間の問題だったでしょう。来場所10勝で大関に戻れますが、2場所連続で大きく負け越している彼の成績を見れば、それは絶望的と言わざるを得ません。
来場所はついに、大関が貴景勝一人になります。新大関の誕生に期待したいですが、最有力候補の関脇若隆景もなかなか二桁勝てないです。この大相撲戦国時代は、まだしばらく続きそうですね。